【冬の家庭菜園】冬野菜の植え方、育て方、基本の3パターンとおススメ野菜12選
せっかく畑を借りたことだし「冬だって家庭菜園を楽しみたい!!」そう考える方も多いのではないでしょうか。
大丈夫、冬だって野菜づくりを楽しむことは出来ます(^^♪
ただし、ちょっとだけ考え方を整理する必要がありまして…冬に植える、育てる野菜には考え方が3パターンあることを知っておきましょう。
①秋から植えて冬に収穫する野菜
②秋に植え付けして越冬する野菜
③冬に植えて、冬の終わりから春にかけて育てる野菜
他のサイトを見ても、漠然と「冬の野菜」と紹介していることが多く…ここんところの考え方を頭に入れておかないと確実に失敗しちゃいます。
各パターンの代表的な野菜と簡単な育て方のポイントも紹介していますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです~冬の家庭菜園を楽しむガイドラインになればと思います‼
秋から植えて冬に収穫する野菜
まだ暖かい時期に育てて、冬の間に収穫する野菜です。
・低温でも成長する特性がありますが、さすがに真冬になるとほとんど成長しません⇒植え付け時期が遅れないように注意が必要です。
・耐寒性があるので、冬に収穫することができます。
ほうれん草
秋の植え付け、冬の収穫:種まき10月⇒収穫12月
※種まき直後から「不織布のべた掛け」がおススメ
ほうれん草は寒さに強く、多少の霜にも耐え、むしろ寒さにあてたほうが甘さが増して美味しくなります。
めっぽう寒さに強いほうれん草ですが、生育適温は10℃~20℃なので、さすがに夜温が0℃を下回る冬になると成長しません。
地域や品種にも寄りますが、種まき時期が遅れると成長しないので注意しましょう。
ほうれん草も小松菜も冬に収穫するのであれば、寒さに強い品種を選ぶ必要があります。
種の袋で栽培時期を確認して、種の説明文に「秋まき」「冬どり」「寒さに強い」など書いてあるものを選びましょう。
小松菜
秋の植え付け、冬の収穫 :種まき10月⇒収穫12月
※種まき直後から「不織布のべた掛け」がおススメ
ほうれん草ほどではないのですが、小松菜も寒さに強い葉物野菜です。
とはいえ、寒さが厳しくなると確実に小松菜の痛みは進むので、大きく育ったら、なるべく早く収穫してしまいましょう。
冬の大根
秋の植え付け、冬の収穫 : 8月下旬~10月に種まき⇒収穫12月~1月
※おススメの栽培時期は「8月下旬~9月中旬に種まき⇒年内収穫」です…この時期に種まきすれば保温資材は必要ないですし、病害虫の心配も少ないです。
10月に種まきして年明けに収穫するパターンもあるのですが、ビニールトンネルなど保温効果の高い資材(お金がかかるし、ぶっちゃけ面倒くさい)が必要になりますし、気温が低く成長が遅いので、大きく立派な大根はあまり期待できません。
そもそも大根は冬の野菜ですからね~寒い時期の大根は甘みがあって美味しいです。
収穫時期に霜が降り始めると、土から出ている「大根の首」の部分が凍ってしなしなになっちゃいます。
⇒なるべく早く畑から回収するか、首の部分まで土を被せて霜から守ってあげましょう。
白菜
秋の植え付け、冬の収穫 :植え付け9月⇒収穫12月
※種まき直後から「防虫ネット」がおススメ
さすが冬野菜の代表格、とにかく寒さに強い野菜です。
霜でガチガチに凍っていても収穫可能、寒さによる痛みも遅く、真冬の畑に放置しても大丈夫(限界はありますが…)。
冬の収穫を楽しみたいなら、外せない野菜です(^^♪
冬の人参
秋の植え付け、冬の収穫 :種まき8月上旬⇒収穫12月~1月
※種まき直後の「水やり」が栽培のポイントです
秋の植え付けというより、真夏の種まきなので、冬野菜のイメージがし難いのですが、収穫は12月~1月の厳寒期になります。
霜が降り始めたら、人参の肩に土を被せて寒さから守ってあげましょう。
長ネギ
3月~8月に苗植え、冬の収穫:8月~年明け3月まで収穫可能
植え付け(苗植え)時期が長すぎて…いつ植えていいのか、いつ収穫したらいいのか良く分からない野菜です。
長ネギはとても寒さに強くて、真冬でも植えたまんまにしておけばいつでも収穫できます。
それ程気を使わなくても良いですし、畑にあると何かと便利な野菜なのでおススメです(^^♪
秋に植え付けして越冬する野菜
秋に植え付けしておいて、春に大きく育つ野菜です。
・越冬するのですが、冬はほとんど成長しません⇒冬は収穫できません。
玉ねぎ
秋に植えつけて越冬:苗の植え付け11月⇒収穫5月頃
玉ねぎは秋に植え付け、そのまま畑で越冬して5月頃に収穫します。
冬に育つというより秋に根付いて、そのまま冬を耐えて、春が来たら大きくなるといった感じです。
玉ねぎの苗は10月下旬からホームセンターで入手できるようになります。
玉ねぎの苗は大きく育ちすぎた状態で植えると、冬に低温反応して抽苔(花が咲く)してしまいます。
⇒玉ねぎの苗は自分で育てても面白いのですが…初めは購入した方が無難かもしれません。
そら豆、スナップエンドウ、莢エンドウ
秋に種まきして越冬:種まき11月⇒収穫5月頃
そら豆、スナップエンドウ、莢エンドウの秋まき春どり栽培です。
秋に種まきして冬が来る前にある程度の大きさまで育て、そのまま越冬(冬の間は殆ど育ちません)、春にまた育ち始めて収穫を迎えます。
この時期の栽培の注意点は、種まきのタイミングを守ることです。
種まきが早すぎると冬が来る前に大きく育ち過ぎてしまい、冬の寒さに耐えることが出来なくなってしまいます。 ※そら豆は本葉2~3枚ごろが最も耐寒性が強く、幼苗は-7℃ぐらいの低温に耐えることができます。
遅すぎると多分寒くて芽がでません。
種の袋に書いてある、種まき時期を確認しておきましょう。
冬に植える、冬から育てて春に収穫する野菜
冬に植えるというより、冬の終わり、早春に植え付けして、春に収穫する野菜です。
春のジャガイモ
冬の終わりの植え付け:植え付け2月末~⇒収穫5月~6月
春のジャガイモは冬の終わり(早春)に植え付けします。
早い時期の植え付けは遅霜にやられる恐れがあるので、なるべく深植えしておきましょう。
春の人参
冬の終わりの植え付け:植え付け1月~2月~⇒収穫5月~6月
春一番の人参栽培ですね。
種まきは1月~2月の厳寒期になるので、不織布+ビニールトンネルのガチガチ保温が必要になります。
保温さえしておけば「芽出し」は心配ないのですが、発芽するまでにやたらと時間がかかるので、油断すると人参が草に埋もれる大惨事になってしまいます(雑草の方が圧倒的に伸びるのが早い)。
この時期の人参栽培はとても手間がかかるんです⇒初心者の方は手を出さない方が良いかも…
春の大根
冬の終わりの種まき:2月~3月下旬⇒収穫:4月~5月
2月~3月上旬に種まきするなら、まだ寒いので(生育の初期)は保温が必要になります。
大根は生育初期にある程度の低温にさらされると、抽苔(トウ立ち)を始めそれ以上大きくならなくなってしまいます。
ですので、この時期に大根の種まきするなら、抽苔(トウ立ち)の遅い品種を選びましょう。
春人参とおなじく、手間もかかりますし、どちらかといえば中上級者向けの栽培になりますかね…
冬に植える野菜、冬から育てる野菜のまとめ
野菜は気温が高くなると成長速度が速くなり、気温が下がると成長速度が遅くなります⇒残念ながら、真冬に元気に成長する野菜はありません。
冬の家庭菜園を楽しむなら、秋に準備するか、春に備えるのかの2択になることを忘れないようにしましょう‼
ここまで書いておいてなんですが…真冬は土づくりの時間にして、炬燵で来年の作付け計画でも立てながらのんびり過ごすのも良いですよ(^^♪
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