【種の選び方】早生、中生、晩生ってなんだ?その意味について
種の袋に書いてある、早生とか晩生の意味について、ここでは説明していきます。
早生、中生、晩生、種の早晩性とは?
早生、中生、晩生などの言葉は、その種の栽培期間(種まき~収穫まで)が短いか長いかを表しています。
例えば同じ白菜であっても、種まきから45日で収穫できるもの、60日で収穫できるものがあって、栽培期間が短いものは「早生白菜」長いものは「晩生白菜」となります。
この特性は早晩性(そうばんせい)と呼ばれまして、そもそもその品種(種)が持っている特性で、各種メーカーさんが品種改良して生まれた遺伝的な特性です。
※実際の栽培では、天候や土の状態など栽培期間に影響する条件が変わっていくので、早晩性はあくまでも成長の早さを決める「条件のひとつ」と考えてくださいね。
「早生、中生、晩生」は種を選ぶときに、この種は成長が早いのか遅いのかを判断する言葉になります。
早生、中生、晩生それぞれの呼び方と意味
ふだん聞きなれないこの言葉、読み方もかなり特徴的です。
栽培期間の短いものから並べると…
極早生(ごくわせ)
早生(わせ)
中生(なかて)
中晩生(ちゅうばんせい)
晩生(おくて、ばんせい)
成長が早いものは「早」遅いものは「晩」その中間は「中」ですね 。
さらに、種メーカーさんによっては超極早生(超極早生)なんて種もあります…めっちゃくちゃ収穫まで早い品種ってことなんでしょう。
早晩性は種袋のどこに書いてある?
では「早生」や「晩生」は種袋のどこに書いてあるのでしょう?
分かり易いのは種の名称に「早生」だったり「晩生」がくっついている場合です。例えば「早生○○」とか「○○早生」みたいな方法で表現されたりします。
種の名称(パッケージの表)に書いていなくても、種袋の裏側にある「特徴」とか「特性」の文章にひっそりと、この品種は中早生です…」みたいな書き方をしている場合もあります。
他にもその品種の生育期間を表現する方法として「○○75」のように、種まきから収穫までの日数を数字で記載してある場合もあります。その場合は、早生か晩生か判断するのに比較対象が必要なので、おんなじ野菜の他の種袋も確認して、相対的に早い品種なのか遅い品種なのかを判断してください。
早晩性(生育が早いか遅いか)に気を付けたい野菜3種
早晩性について説明してきましたが、余程精密な管理をしているプロ農家でない限り、ほとんどの野菜栽培で早晩性を気にする必要はありません。
特にそもそも生育期間の短い葉物野菜などは種の袋を見ても、早晩性についての説明がない(場合が多い)です。
それでも、気にしたい野菜が少しだけありますので、最後に紹介したいと思います。
枝豆
家庭菜園で枝豆を作るのなら、できれば極早生、早生品種の種を撒いて虫にやられる前に美味しく食べちゃいましょう。
白菜
品種によって生育期間が大きく変わる野菜です。秋口の植え付けは時間との勝負ですので、刻々と変わる状況で、品種の生育期間を見極めながら苗を選ぶことをお勧めします。
玉ねぎ
早生、中生、晩生の違いで出来上がりの玉ねぎにちがいが出ることが知られています。早生品種は水分量の多い(いわゆる新玉ねぎ)で生育期間が長くなると保存のきく玉ねぎになるそうです。
おわりに
早生品種と晩生品種を同時に種まきして収穫時期をずらしてみるなど、品種の特性を知れば、野菜作りの幅もぐっと広がるはずです。
種メーカーさんの努力でいろんな品種が販売されていますから、いろいろと試してみては如何でしょう(^^♪
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