【家庭菜園】苗から育てる、長ネギのつくり方

2022年2月18日

ネギにはいろいろと種類がありまして、深谷ネギ、下仁田ネギ、ワケギ、アサツキ、万能ネギ、九条葱などなど…ネギの種類は東日本で栽培される根深ネギと西日本で良く食べられる葉ネギに大きく分けられます。

ここでは根深ネギ(長ネギ…白く長いネギ)の育て方を、苗を植えるところから説明していきます。

野菜作り初心者
野菜作り初心者
長ネギの白い部分は根っこでも茎でもなく実は葉っぱなんですよ

<長ネギ>
長ネギはユリ科の野菜です。
高温と低温には強いのですが、湿度に弱い野菜なので水はけの良い場所で育てましょう。

<長ネギの主な病害虫と対策>
ネギアザミウマ、ネギハモグリバエなど
地上部の葉っぱが被害にあうのですが、多少なら気にしなくて良いです
対策:気にしない、酷い場合は諦める(無農薬栽培なら対策はありません)。
さび病(かび):春5月~6月と秋10月~12月、低温で雨の多い時期に多く発生します。
他にも糸状菌(カビ)、ウイルス性、細菌性の病気が多数…
対策:病原菌は湿度が高いと増殖するので、とにかく水はけの良い場所で育てましょう。

目次

長ネギの栽培時期

苗植えは3月から8月中頃、収穫期は8月頃から翌年3月まで。

長ネギの栽培スケジュールです(あくまでも目安)

植え付け(苗植え)時期が長すぎて…いつ植えていいのか、いつ収穫したらいいのか良く分からない野菜です。

長ネギはとても寒さに強いので、冬場でも植えたまんまにしておけばいつでも収穫できます…だから収穫期が長くなるんですね。

※長ネギの栽培時期は種(品種)によって大きく変わりますから、それぞれの栽培時期を確認してから購入してください。

まあプロ農家じゃなくて、家庭菜園ですから…あまり深く考えず、ホームセンターでネギ苗を見つけたら畑に植えちゃいましょう。

肥料

長ネギは葉っぱを食べる野菜「葉菜」ですので、肥料成分の窒素(N)がとても重要になります。

参考にネギの産地がいくつかある埼玉県の施肥基準を見てみましょう。※必要になる肥料成分は畑や地域、季節によって異なりますのであくまでも目安です。

※それぞれ10a(1,000㎡)あたりの窒素成分量(㎏)になります。
夏どり(3月中旬~植え付け、6月末~収穫):基肥13㎏、追肥9㎏
秋冬どり(5月中旬~植え付け、10月~収穫)::基肥5㎏、追肥15㎏
春どり(7月~植え付け、3月~収穫の越冬栽培):基肥0㎏、追肥18㎏
参考)埼玉県‗主要農作物施肥基準‗⑨ねぎ(2022/1/29現在)

長ネギの栽培期間はとても長く、数回に分けて追肥が必要です。基肥(植え付け前に畑に撒く肥料)と追肥のバランスが、季節によって変わってきます。

春から夏にかけて、基肥が少なく、追肥が多くなっていくことに注意してください。※6月中旬以降、真夏に植え付けする場合は基肥は入れません。

この窒素成分の基準で畑に撒く肥料の量を計算してみましょう。

例えば、窒素(N)‐リン酸(P)‐カリ(K)=5(%)‐6(%)‐5(%)の肥料なら…1㎡の家庭菜園でネギを作る場合、必要な窒素成分量を計算してみると。

夏どり(3月中旬~植え付け、6月末~収穫):基肥260g、追肥180㎏
秋冬どり(5月中旬~植え付け、10月~収穫)::基肥100g、追肥300g
春どり(7月~植え付け、3月~収穫の越冬栽培):基肥0g、追肥360g

※計算例)10a(1,000㎡)あたりの窒素成分量13㎏
⇒13㎏÷1000㎡(=1㎡あたりの肥料量)÷5%=260g(肥料成分5%の肥料量)

まあ、あくまでも目安ですから…基肥と追肥のバランスを崩さず、肥料をあげすぎないことだけ守っていれば、大体の適当で大丈夫です。

株間、畝立て、マルチ

株間:3~5㎝⇒ネギは株間を狭く、寄せて植えたほうが生育が良くなります。
畝間:せめて60㎝、できれば1mは欲しいです。

これは失敗した畑です…畝間が狭すぎて土寄席できない(*_*)

※畝間が狭いと、後々の土よせ作業で苦労します(土を寄せようにも畝間の土が無くて後々苦労します)

マルチは不要です…長ネギは土よせしながら育てる野菜なので、マルチはむしろ邪魔です(_)

種まきと苗植え

長ネギ栽培は他の野菜とちょっと工程が違います。

畑に苗床をつくる⇒種まき⇒ある程度の大きさまで育てる(これが苗)⇒苗床から引き抜く⇒畑に植え替える⇒土よせと追肥を繰り返す⇒収穫

他の野菜作りと異なるのは「畑で苗作りをして、それを引っこ抜いて植え替える」工程があることです。※苗はセルトレーやチェーンポットでも作れます(←ネギ農家さんはほとんどこの方法)。

野菜作り初心者
野菜作り初心者
ぶっちゃけ面倒くさいです~

苗作りは、それはそれで楽しいのですが、ちょっとだけハードルが高いので、苗を購入するところから長ネギネギづくりを始めることをおススメします。

農家のおじさん
農家のおじさん
苗は乾燥してない、シャキッとしたものをなるべく選んでね

苗の植え方

ネギは苗の植え方も特殊です。

①畑に鍬で溝を掘る(15~20cm)
②溝にネギ苗を立てかけて並べる
③土をネギの根が隠れるくらい溝に入れる
④ネギ苗が倒れないように③の土を踏んで根元を安定させる
⑤株元が乾燥しないようにワラなどを敷く
※ワラはホームセンターで売ってます。もし無ければ乾燥した雑草でもOKです。

株間あけすぎました…もっと寄せて植えて大丈夫です
ワラがなかったので乾燥した雑草を敷きました

※長ネギは少しずつ土を寄せることで白い部分を長く育てます。ですので③の土を入れ過ぎないように注意しましょう。

管理:土よせと追肥

大体3~4週間ごとに、少しずつ土よせをします。

※葉の分岐部分より上に土がかからないように注意してください。

葉の分岐部分まで土を寄せて、また育ったら葉の分岐まで土を寄せて…長ネギの白い部分を長く育てます。

追肥は土寄せするタイミングで、カブもとにパラパラでOKです。

ネギ坊主

春に植え付けをした場合、ネギ坊主ができるかもしれません。

ネギ坊主の根元を手で持ってポキンと折ります

ネギ坊主はぽきんと取っちゃってください。その後ちゃんと育ちます。

ネギ坊主は天ぷらにすると美味しいらしいですよ(^^♪

収穫

好きな大きさになったところで収穫します。

※特にルールはありません。美味しそうだったら収穫してOKです。

長ネギは畑持ち(在圃性)がとても良い野菜です。特に冬は畑に植えておいても痛みが遅く、かえって寒にあたって甘みが増します。

ずぼっと抜いても良いのですが…ネギが折れることもあるので、丁寧に周りの土を掘って収穫しましょう。