【家庭菜園|無農薬栽培】アブラムシはどこからやってくる?|アブラムシの対策方法は?

2023年6月11日

アブラムシの生態、ライフサイクル、無農薬で対策する方法を紹介しています。              
                                                 

目次

アブラムシの被害

アブラムシの餌は植物の師管液です、畑の野菜に張り付いて汁(師管液)を吸い被害をもたらします。それだけでなく、アブラムシは畑の野菜を病気にしてしまう「ウイルスの運び屋」としても知られています。

白菜にびっちり張り付いたアブラムシ…気持ち悪いです‼

畑の野菜が汁(師管液)を吸われてダメになるのか、何かしらのウイルスに感染したのか、素人ではわかりませんが、アブラムシが集中的に長期間、畑の野菜に張り付いていると、ほぼ確実に野菜はダメになってしまいます。

アブラムシに襲われて、病気も併発した白菜です。
アブラムシがウイルスを運んできたのかもしれません…涙

それに、なにより、見た目が気持ち悪い…

葉っぱの裏や新芽にぎっちりと張り付いたアブラムシを見るとギョッとします(作物の被害より、作り手の精神的なダメージの方が大きいんじゃなかろうか)アブラムシのついた野菜なんて、収穫したくないですよね…

アブラムシは必ずやってきます(心構え)

畑で家庭菜園をやっていると、アブラムシをお目にかからない年はまずありません。

ベランダのプランター菜園でもおんなじで、マンションの2階、3階の高い場所でもお構いなし、奴らはどこからともなくやってきます。

心構えとして、野菜の種まきや苗植えをすれば、必ずアブラムシは来るものだと覚悟しておきましょう。

アブラムシがいなければラッキーだったぐらいの心構えが丁度いいですよ。

アブラムシはどこからやってくる?|アブラムシのライフサイクルは?

アブラムシも生き物ですから、何にもないところから自然発生するのではなく、親がいて、子供が生まれて成長してまた親になるサイクルは他の生き物と変わりありません。

アブラムシのライフサイクル

アブラムシ対策を考える前にちょっとアブラムシの1年について勉強しておきましょう。

アブラムシは卵の状態で越冬(卵は植物の芽や小枝にあるらしい…)して、春になると孵化します。孵化したアブラムシは、春から秋にかけて卵ではなく幼虫を産むのだそうです。

生まれるアブラムシは翅(はね)がなく幼虫を沢山産むタイプと、翅があり幼虫を少数産むタイプがいて、翅(はね)があり移動能力のあるタイプのアブラムシが新しい場所まで飛んでそこで幼虫を産み増えていきます。

春から秋夏にかけて移動と増殖を繰り返し、冬が近づくと卵の状態になり越冬する…これがアブラムシの1年になります。

参考HP)日本自然保護協会【配布資料】今日からはじめる自然観察「突然増えるアブラムシの秘密」

アブラムシ対策

つまり、畑にアブラムシがいるってことは「始めからそこに卵があった」もしくは「親がどこからともなく飛んできてそこで幼虫を産んだか」のどちらかの可能性があるってことです。

ですので、アブラムシ対策は「アブラムシの卵」か「飛んでくるアブラムシ」を畑の野菜に近づけない方法を考えましょう。

まず「卵」対策ですが、これは良く分かりません。

アブラムシの卵は冬の間、植物の芽や小枝にあるらしいのですが、畑の周りには植物の芽も小枝も沢山あるし、しらみつぶしに調べるのは現実的にナンセンスです(それほどアブラムシが憎い訳でもなく…)。

ところが「飛んでくるアブラムシ」への対策はあります。

①畑をキラキラにしておくこと

アブラムシ等の虫は光をめがけて飛ぶので、畑を防虫用の銀色テープや銀色(シルバー)マルチでキラキラにしておくと、虫は方向感覚を失い作物までたどり着けなくなるのだそうです。

参考HP)LOVEGREEN アブラムシの発生原因と生態とは? 手軽に試してみたい9つの駆除方法

新しい住処を探して飛び回るアブラムシから畑の野菜を防御する作戦です。

効果について疑問は残りますが、幸いなことに防虫用の銀色テープはお手頃値段なので試す価値は十分あります。

②防虫ネットでアブラムシから野菜を守る

アブラムシがすり抜けられない目合い(網目)の防虫ネットを設置して、野菜を守る方法です。

目合い0.75㎜~0.8㎜の防虫ネットはアブラムシ防止に効果があるとされています 。

但し、防虫ネットの網目が細かく、風通しが悪くなり病気が発生する恐れがあるので注意しましょう。

《関連記事》【家庭菜園】防虫ネットの選び方、網目(目合い)の大きさで防止できる害虫の種類まとめ

アブラムシは畑の野菜につく前の対策を

アブラムシ対策として一般的なのは「窒素肥料をあげ過ぎない」ですが、畑の野菜の成長具合をみて施肥量をコントロールするのは素人には難易度が高すぎます。

アブラムシがすでに野菜についてしまった場合は牛乳や石鹸水を掛けるなどの手段がありますが、これは後追いの対策です。

出来れば、始めからアブラムシを寄せ付けない対策を打ちたいものです。

アブラムシも生きるのに必死ですが、こちらも美味しい野菜を作りたいですから…うちの畑じゃなくて他の場所で生きてくれアブラムシ、そんな気持ちで事前に対策しておきましょう。

おまけ①|霧吹きとセロテープでアブラムシを駆除する方法

小さな苗やお部屋で育てている野菜、観葉植物についてしまったアブラムシを駆除する方法を紹介します。※畑の野菜についてしまったアブラムシ対策としてはあまりおススメしません。

霧吹きでアブラムシを吹き飛ばす方法とセロテープで根気よくアブラムシを張り付けて駆除する方法です。

こちらは動画でどうぞ…注意)アブラムシのどアップ場面があるので、虫が苦手な方はご注意ください。

おまけ②|アブラムシを食べてくれるテントウムシとその幼虫

テントウムシとテントウムシの幼虫はアブラムシを食べてくれる益虫として知られています。

もし畑やベランダ菜園でテントウムシとテントウムシの幼虫を見かけたら駆除せずにそっとしておいてあげましょう。

※テントウムシの幼虫は黒くて一見すると害虫に見えてしまうのですが..でも、いい奴なんですよ(^^♪
↓こいつです‼