【家庭菜園】畑の雑草対策|除草剤を使わず、お金もかけない、めくら除草とは?
特に梅雨時期から夏場にかけては、雑草が生えるスピードがやたら速くて「ちょっと目を離したら、畑が雑草だらけになっていました」なんてことはよくある話です。
すでに大きく育ってしまった雑草は、しっかり根付いているので引っこ抜くのも大変
除草剤で駆逐する方法もあるのですが、自分で食べる野菜を育てている畑ですから、できるだけ農薬は使いたくないものです。
草取り(除草)についての考え方をちょっと変えてみましょう。
「雑草は生えてから草取りするもの」ではなく「雑草は生える前にやっつける」ってことです。
農薬を使わず、最小の労力で畑に雑草を生やさせない「めくら除草」について説明しますね。
上農は草を見ずして草をとる
農家さんにはこんな諺があります。
「上農は草を見ずして草をとり、中農は草を見て草をとり、下農は草を見て草をとらず」
雑草が土の中から出てきて、目に見える前に草取りをするのが「上農(腕の良い農民)」で、雑草が土の中から出てきて、見えてしまってから草取りするのが「中農と下農(上農より劣る)」の意味です。
雑草は大きくなればなる程、除草作業(草取り)が大変になります。ですので、早め早めの「雑草が生える前」に除草するのが、一番効率の良い方法なんです。
上農は、自分の畑をキレイに管理するために、最小の労力で除草作業をします。※「問題を放っておけばどんどん問題が大きくなる」のは他の仕事でも同じですから、この諺は「仕事のできる人は対処も早い」の意味と捉えることもできますね。
雑草が生える前の「めくら除草」
「めくら除草」って言葉は、農家さんの使っている造語かもしれません。意味はそのまま「雑草が目に見えない“めくら”の状態で除草しましょう」です。
雑草が生えてくる仕組み
めくら除草の方法を説明する前に、雑草が生えてくる仕組みを理解しておきましょう。
雑草の種は、土の中に無数に潜んでいて、発芽の条件(温度や水、光など)が整うのを機会をいつも狙っています。
土の深いところにあったとしても、人間が畑を耕して地表近くに移動できれば「発芽チャンス到来」大きく育ってまた種をつけて、子孫を残そうとします。
※雑草の種は風に乗ってきたり(タンポポの種とか)鳥の糞に交じっていたり、人間の足裏に引っ付いて畑にやってくることもあります。
めくら除草の方法
雑草の種は条件が整うと発芽しますが、その場所に根付く前に動かされてしまうと、根っこを張ることが出来ず、再び根付くまでに時間がかかるか、そのまま枯れてしまいます。
つまり、表面の土を動かし続ければ雑草は生えません。
雑草が生えていない状態で畑の表土を動かしてあげるのが「めくら除草」になります。
方法はなんでも良いです、足でぺっぺとするだけでも効果はありますし、鍬を寝かしてなぞってもOKです。※但し、深くなぞり過ぎるとまた雑草の種を掘り起こすことになるので注意してください。
注意)雨の後とか、畑がぐちょぐちょの状態でやっちゃだめです…畑が壊れてしまいます。
まとめ
雑草が生えていない状態ですから、油断してしまう気持ちは良く分かります。ですが、雑草が生えていない状態を維持するためにちょっとだけ手間を加えてみましょう。
驚くほど楽に畑の雑草管理が出来るようになりますよ。
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