【春のカブ】無農薬で育てる方法とは、栽培のコツと病害虫対策

2022年3月6日

カブはそもそも冷涼な気候を好む野菜です。

気温の高い季節でも育てることはできますが、気温が上がれば上がるほど、害虫被害にあいやすく、病気になる確率も高くなってしまいます。

ですので、無農薬でカブをつくるなら、気温がだんだん上がる春作よりも、気温が下がり続ける秋作の方が成功の確率は高いです。

なんですけどね~春一番のカブって甘くてほんとに美味しいくて、家庭菜園やってるなら作らなきゃもったいない…

野菜作り初心者
野菜作り初心者
無農薬じゃ難しいんじゃないの?

大丈夫、病害虫対策さえやっておけば、無農薬だって簡単に春のカブは作れます‼

ということで、春のカブの作り方をポイントを押さえながら、解説していきますね。

無農薬でカブを育てるコツ
・種まき時期は害虫被害の少ない3月中下旬がおススメです。
・レタス、キャベツ、アブラナ科の葉物(小松菜や水菜など)の後作は避けましょう。
・肥料のあげすぎに注意しましょう。アブラムシ発生の原因になってしまいます。
・種まきしたら、すぐに防虫ネット(若しくは不織布)で害虫被害を防ぎましょう。
・収穫は遅れないように注意しましょう。

目次

畑の選び方①水はけ

まず畑の選び方から。

水はけの良い畑を選んでください。水はけが心配なら、若干高畝にした方が良いです。

※水はけが悪いと生育の後半で細菌性(黒腐病など)ウイルス性(モザイク病)の病気になる恐れがあります。

《関連記事》【家庭菜園】畝とは何ぞや?畝の種類と選び方、それぞれの効果について

畑の選び方①前作

それと、レタスやキャベツ、アブラナ科葉物(小松菜、水菜)の後作は避けたいです。

カブの病害虫で一番厄介なのが土壌線虫の被害です。土壌線虫は土の中にいるちっちゃな虫で、カブの肌を食い荒らしてしまいます…(食い荒らされたカブは見た目も悪いし、なぜか味も落ちます)。

あくまでも経験則ですが、レタス、キャベツ、白菜、アブラナ科葉物の後作で作ったカブは土壌線虫の被害が多かったです。

もし、畑に前作の残渣が残っているのなら、キレイに片付けてから畑の準備をしてください。※前作の作物を好きこんでしまうと土壌病害の原因になってしまいます。

肥料

カブを育てるために必要な肥料成分を主産地の千葉県と埼玉県の施肥基準で確認してみましょう。
※千葉県と埼玉県は都道府県別のカブ生産量1位と2位(2020年)なんです。 参考)農林水産省‗作況調査

<10a(1,000㎡)あたりの施肥基準>
千葉県(春撒栽培):窒素(N)10kg-リン酸(P)14kg-カリ(K)10kg
埼玉県(春撒き) :窒素(N)15kg-リン酸(P)15kg-カリ(K)15kg
参考1)千葉県‗主要農作物等施肥基準‗施肥基準(野菜:セルリー~れんこん)‗こかぶ(春撒栽培)
参考2)埼玉県‗主要農作物施肥基準‗㉔かぶ_施肥基準(春まき)
※施肥基準は地域の気候や畑の土壌条件で変わります…あくまでも参考値としてみてください。

これは農家さん向けの資料なので面積単位が大きく施肥基準量もばかでかいです。

ちょっと分かり難いですよね(*_*)

家庭菜園の小さな畑で実際にどの位の肥料を撒けばいいのか計算してみましょう。①必要な肥料成分量を畑の面積で割って②その量を補うために必要な肥料の重量を計算します。

①必要な肥料成分量は?

例えば、千葉県の窒素成分の基準なら10a(1,000㎡)あたり窒素成分は(N)10kgですので…
これを1㎡あたりにすると【10㎏(10,000g)÷1,000=10g

②畑に撒く肥料の重量は?

仮に1㎡の畑に窒素(N)-リン酸(P)‐カリ(K)=5(%)-6(%)-5(%)の肥料を撒くのなら…
【10g÷0.05(5%)=200g】となります。

埼玉県の基準なら、おなじ計算で300gですね。

とはいえ、これはあくまでも目安に過ぎません。

畑には前作の肥料成分が残っている可能性が多く、その場合、基準量を撒くなら完全に肥料の撒き過ぎになってしまいます。

農家のおじさん
農家のおじさん
肥料を撒き過ぎるとアブラムシが寄ってきたり、肥料障害になっちゃうかもよ

正確に肥料の量を計算するなら、畑に残る肥料成分を土壌分析で確認する必要がありますが、家庭菜園で毎度毎度そこまでやる必要はありません。

基本に忠実に、肥料は控えめに、足りない肥料成分は追肥で補ってあげましょう(^^♪

種まきのタイミング

気温が上がれば上がるほど、病害虫の被害は多くなってきます。

特に土壌線虫の被害が厄介でして、こればっかりは無農薬では防ぎようがありません。唯一の対策は「暑くなる前に栽培して収穫する」です。

ですので、春のカブはなるべく早く種まきしてしまいましょう。

オススメの時期は3月中下旬です。※それよりも早い時期になると、ビニールトンネルなどの保温資材が必要になるので…(ぶっちゃけ面倒臭い)

※品種によっては、種まきできる時期に差があるので、必ず種のパッケージにある作付表を確認してくださいね。

種まきの方法

種まきの方法は基本的に水菜や小松菜などの葉物野菜と一緒です。

3月中下旬に種まきするなら、地温がまだ低い時期(3月中下旬)ですので、発芽に失敗するリスクも考慮して少し多めに種まきしてください。※一般的な種の量よりも1.5倍くらい多めに

できれば、地温を確保するために、穴あきの黒マルチを使いましょう。

防虫ネット、不織布

種まきしたら、すぐに防虫ネット、若しくは不織布を張ります。

写真はキャベツに張った不織布ですが、カブも同じです。

害虫を避けて早めに種まきしたとしても、やっぱり季節は春ですから、コナガ、アオムシなどの葉っぱを食べる害虫は寄ってきます。

防虫ネットで完全に防御してあげてください。

※防虫ネット、不織布は寒さ対策も兼ねているので必ず設置してくださいね。

《関連記事》【家庭菜園】防寒対策「不織布、寒冷紗、ビニールトンネル」いつ使うべきか、どの方法を選ぶべきか、基本的な使用方法

栽培中の管理

双葉がでて、本葉が展開し始めたら、間引きしてあげます。間隔は3㎝~5㎝空いてればOK

後は「葉っぱに虫くいがないか」「葉色に変化がないか」に注意しながら、成長を見守るだけです。

もし虫がついてしまったら、早めに手で取って上げましょう。

葉っぱの色が薄くなってきたら追肥してあげてください。

収穫適期

葉っぱが青々しているうちに収穫します。

カブは時間が経てば大きく育っていきますが、葉っぱの色が薄くなったり、白い斑点が出始めると、次第にみずみずしさを失っていきます。

さらに放置を続けると、カブに「す」が入り、スカスカになってしまいます。

カブは葉っぱも美味しく食べられる野菜ですから、葉っぱを見ながら、収穫遅れがないように気を付けてください。

おわりに

カブはアブラナ科根菜ですが、育て方はアブラナ科の葉物野菜に近いです。

病害虫対策をしっかりやれば、確実に育てきれますのでぜひ挑戦してみてください。

甘くてみずみずしい春のカブ本当に美味しいですから(^^♪