【家庭菜園|無農薬】防虫ネット|網目(目合い)の大きさによる違いとは?防止できる害虫の種類まとめ
防虫ネットの網目(目合い)の違いでどの害虫を防ぐことができるのか纏めてみました。
畑の野菜を襲う害虫にもいろいろありまして、その大きさも様々ですから、防ぎたい害虫に合わせて網目(目合い)の大きさを選ばなくてはいけません。
そうなんですけどね…網目(目合い)が小さすぎると害虫以外の問題も起きちゃいますからね、やっぱり防ぎたい害虫に合わせて選んだ方がいいでしょう。
ということで…防虫ネットの網目(ここら先は「目合い」の呼び方にします)の大きさと、防止できる害虫の種類をまとめてみたので、防虫ネットを購入する際の参考にしてみてください。
目合いの大きさと侵入防止効果のある害虫
目合い:0.4㎜~0.5㎜
目合い0.4㎜~0.5㎜の防虫ネットで防げる害虫:コナジラミ類、アザミウマ類
<被害のある野菜>
コナジラミ類:インゲン、キュウリ、トマトなど
アザミウマ類(別名スリップス):ネギ、アスパラ、春菊、ナス、トマト、ピーマン、キュウリなど
コナジラミ類もアザミウマ類も野菜に被害を及ぼすのですが、秀品率や収穫量を気にすることのない家庭菜園ではあまり問題になることはありません。
ですので、コナジラミ類やアザミウマ類を防止する「目合い0.4mm~0.5mmの防虫ネット」はプロの農家さん向けがほとんどで、家庭菜園用のモノはあまり見かけません。
家庭菜園でここまで細かい目合いの防虫ネットを使う必要はまずないでしょう。
目合い:0.6mm
目合い0.6㎜の防虫ネットで防げる害虫:ハモグリバエ類、キスジノミハムシ
<被害のある野菜>
ハモグリバエ類:ナス、トマト、キュウリ、大根、かぶ、小松菜、水菜、野菜全般
キスジノミハムシ:キャベツ、ダイコン、ハクサイ、カブ、コマツナなどのアブラナ科野菜
ハモグリバエ類の卵は葉の内部で孵化して幼虫になり、幼虫は葉の内側を食い荒らし、野菜の葉っぱに白い線を付けてしまう害虫です。小松菜や水菜に発生すると気持ち悪くて食べられません、根っこを食べる野菜ならあまり気にしなくていいんですけどね…
キスジノミハムシの幼虫は土の中で大根やカブの肌を食い荒らし、成虫は発芽したばかりの葉っぱを好んで食べてしまいます。大量に発生すると、発芽したばかりの大根や白菜をダメにしてしまいます。
ハモグリバエ類やキスジノミハムシは目合い0.6㎜の防虫ネットで防ぐことが出来ますが、このネット、良いことばかりではありません。
網目が細かいため風通しが悪く、ネットの内側が「蒸れ」て野菜が病気になったり、気温の高い季節には温度が上がり過ぎて生育障害を引き起こすこともあります。
どちらかといえば、風通しが悪くなる弊害の方が大きいのでしょう。目合い0.6㎜の防虫ネットは家庭菜園で使われることはあまりありません。
ハモグリバエ類やキスジノミハムシの被害が酷すぎる場合に限りおススメします。
目合い:0.75㎜~0.8㎜
目合い0.8㎜の防虫ネットで防げる害虫:アブラムシ類
<被害のある野菜>
野菜全般です
アブラムシは野菜に張り付いて師管液を吸い被害をもたらします。それだけでなくアブラムシは野菜を病気にしてしまう「ウイルスの運び屋」としても知られています。
かなり厄介な害虫です。
目合い0.75㎜~0.8㎜の防虫ネットはアブラムシ防止に効果があるとされていますから、とてもありがたいネットなのですが、やっぱり網目が細かくて「蒸れ」の問題は残ります。
他の方法でアブラムシをコントロールできるなら、もうひとつ目合いの大きい1㎜の防虫ネットを選びたいところです。
目合い:1㎜ ←迷ったらこれ‼
目合い1㎜の防虫ネットで防げる害虫:コナガ、アオムシ、ヨトウムシ類 、カメムシ類などなど
<被害のある野菜>
主にアブラナ科の野菜(小松菜、水菜、キャベツ、白菜など)、レタス類、枝豆…野菜なんでも
コナガ、アオムシ、ヨトウムシ類はあらゆる葉菜(葉っぱを食べる野菜)の天敵です。特にアブラナ科の野菜を作るなら必ずと言っていいほどの確率で奴らは襲ってきます。
家庭菜園用に販売されている防虫ネットの多くは目合い1㎜のモノです。被害が最も多い害虫を防止して、風通しが良く「蒸れ」のリスクが小さいからなのでしょう。
個人的にも目合い1㎜の防虫ネットをおススメします(^^♪
まとめ
無農薬栽培ならなおさらのこと、防虫ネットは害虫から野菜を守る最強資材です。
出来るだけ小さな目合いですべての害虫を防ぎたい気持ちになるのですが、風通しが悪くなり、野菜が病気になってしまえば元も子もありません。
小さなアザミウマ類はそれほど気にする必要はありませんし、アブラムシは窒素肥料を控えるなど、発生させない工夫もできます。もし初めて防虫ネットを購入されるのでしたら、1㎜のモノで試して、防虫ネットで防げない害虫は他の方法でコントロールすることをおススメします。
※地域によっては風が強くて、小さな目合いでも「蒸れ」の問題は発生しないかもしれません。どうしても小さな害虫に悩まされるのなら、少しずつ小さな目合いの防虫ネットを試してみてください。
自分の畑に合った、防虫ネットを探してみてくださいね(^^♪
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