追肥の方法は?|追肥する肥料の量、追肥する場所について
追肥(ついひ)とは野菜の栽培中に肥料を追加することです。ここでは追肥する肥料量についての注意点、追肥で肥料を入れる場所、追肥の基本的な3つの方法について解説しています。
なぜ追肥が必要なの?
野菜が育つためには肥料が必要ですが、元肥(植え付けする前に畑に入れる肥料)だけでは肥料が足りなくなることがあるためです。
特にナスやトマト、ネギなどの生育期間が長い野菜を育てる場合、元肥で入れた肥料成分を使い切ってしまったり、肥料成分が雨で流れて畑から無くなってしまうこともあります。
生育途中に追加で元肥と異なる肥料成分が必要になる場合もあります。
※生育期間の短い野菜栽培(葉物野菜など)では、追肥の必要はほとんどありませんが、葉の色が薄くなった場合などに追肥することがあります。
追肥する肥料の量は?
追肥する肥料量の目安は「一株ひとつまみ~一握り」です、ほんの少しをパラパラと。
トマトやナスなど、図体の大きい野菜は一握り、葉物野菜など小さな野菜は一つまみ(それでも多いかも)でOK
とにかく「入れ過ぎ」に注意しましょう‼
※化学肥料、有機質肥料、ぼかし肥料etc…肥料にも色々ありますが原則は変わりません。
追肥のコツは?
一度に沢山いれず、時間を空けて(1週間程度)少しずつ追肥してあげましょう。
肥料を入れ過ぎてしまえば、育てている野菜に病害虫がついたり(窒素過多でアブラムシが寄り付くとか)酷い時には肥料やけで枯れてしまいます。
ですので、育てている野菜の状態を見ながら、少しずつ肥料を足してあげましょう。コツは自分が考えているよりも大胆に少ない量にすることです。
忘れちゃいけない大原則は畑に入れた肥料は二度と取り出せないってことです。
畑に肥料をドバっ入れても、回収できるなら良いのですが、肥料を土に撒いて耕してしまえば、もはや回収不可能、決して元の状態に戻すことは出来ません。
足りなくても大丈夫、後で足してあげれば良いんです。くれぐれも畑にいれたものは二度と取り出せない原則を忘れずに(^^♪
追肥する場所は?
育っている野菜の葉っぱを見て、一番外側にある葉っぱの先端から真下に降りた場所が追肥する場所になります。

基本的に植物は根っこの先端から水と肥料を吸収しています。
植物はすごく合理的に生きていいて、葉っぱで受けた雨水を根っこの先端に落とすように自分の体を作っています。つまり、葉っぱの先っぽが根っこの先っぽなんです。
植物が成長するにつれて、外へ外へと葉先は伸びていきますから、その下を狙って追肥してあげてください。
根っこが肥料から逃げる場所を常に用意してあげましょう
もし追肥の量を間違えて、大量の肥料を畑に入れてしまっても、肥料がない場所があれば根っこはそっちに逃げることができます。※野菜の周りをぐるっと大量の肥料で囲んでしまえば、根っこは逃げ場所を失って肥料障害になってしまいます。
追肥するときには、根っこが肥料から逃げられる場所を必ず用意してあげましょう。
※その昔、農家さんから教わったコツです。根拠を示す科学的な資料はありませんが、経験則からまず間違いないでしょう。
追肥の方法は?
基本的にこの3パターンをおぼえておけばOKです。
穴肥え
部分的に肥料を入れるので、量が多すぎた場合でも肥料やけする危険は少なくなります。
穴を掘って肥料を一掴み入れてあげる方法です。
追肥する場所がマルチ(畑に張ったビニール)の上なら、カッターでビニールを切って穴肥えしてあげてください。

そのあと土を戻して完了です。
キレイな穴をこしらえる必要はありません。土が固ければ鍬でゴリゴリっと穴をあけてもOKです。
溝肥え
溝を掘って肥料をぱらぱら入れて、土をかぶせてあげます。

この後土をかぶせてあげます。
ばらまき
マルチで畑の土がおおわれていない場合はばらまきしても良いです。
土の上にばらまきして、軽く土をならしてあげてください。
※作物の葉っぱが繁茂している場合、なるべく葉っぱに肥料がかからないようにしてあげましょう。

畑全体に撒く場合は肥料の量に注意してください。感覚として「パラパラ」で十分です。足りなかったら後日また肥料を撒けばいいんです。
液体肥料で追肥する
液体肥料は肥料の効きがとても速くて、生育期間の短い葉物野菜(小松菜や水菜など)の追肥に適しています。


追肥するタイミングは?
一番分かり易いのは「葉の色が薄くなってきた」タイミングです。
若しくは「そろそろかな」のタイミングでちょっとだけ追肥してみます。
どの野菜を育てていても追肥するタイミングを見極めるのはとっても難しく、野菜の育ちが悪くても肥料不足が原因なのか、他の原因があるのか判断できない場合がほとんどです。
野菜の成長が悪いのは肥料過多が原因の場合だってあります。
少しの追肥で1週間程度時間をおいて「葉の色が戻ってきた」「止まっていた野菜の成長が動き出した」ならやっぱり追肥が必要だったことになります⇒この場合はもう一回追肥してあげましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません