貸し農園のトラブル|こんなこと起きるの‼トラブルの内容と具体的な回避方法とは?

2023年10月29日

人が集まる場所ではトラブルが起きるものでして…貸し農園でも多かれ少なかれトラブルはあるものです。

しかも「野菜を育てる人が集まる場所でのトラブル」ですから、初めて利用する方には何が起きるのか、想像し難いかもしれません。

でも大丈夫、事前に「頻繁に起きるトラブルの内容」とその対処方法を知っていれば何の心配もありません。

貸し農園の利用者としてだけでなく、貸し農園の管理人としてもいろんな「利用者さん」を目の当たりにしてきました…そんな経験を元に「貸し農園でのトラブルとその対策方法」について説明していきたいと思います。

※ここでは民間の会社さんが運営する貸し農園を「貸し農園」、行政や農協さんが運営する農園を「市民農園」と表現しています。※一般的な表現方法なのかは分かりませんが…

目次

貸し農園とは?

あらためて「貸し農園」について説明しておきますね。

民間の会社さんが運営している農園のことを「貸し農園」と呼ぶことが多く、「レンタル農園」と表現することもあるみたいです。

「貸し農園」は畑を貸してくれるだけでなく、農具の貸出やトイレや休憩所の設置、管理人さんによるサポート、イベントの開催など、いろんなサービスが付いているのが特徴になります。
※サービスの内容は各社で違いがあります。

民間の会社さんが運営しているだけあって、畑を探すのも簡単で、ネットで検索すればあっさり見つけることができますよ(^^♪

市民農園と貸し農園の違いは?

一方、行政や地元の農協が運営する「市民農園」は、畑を貸してくれるだけの場合が多く不便を感じることもあるでしょう。 ※最近では行政の運営する「市民農園」も設備が充実した素晴らしい農園もあるので調べてみる価値は大いにありです。

「貸し農園」に比べて「市民農園」は低料金な場合が多いのですが…まず、見つけるのに苦労します。
お住いの市町村のホームページから探したり、直接役所に電話してみたり、ちょっとした努力が必要です。

貸し農園のトラブル①|隣接する区画の雑草が凄すぎて迷惑

お隣さん区画の雑草問題は農園で起きるトラブル№1でしょう。

困ったことに、畑の近くで雑草が伸び放題になると色々と悪いことが起きてしまいます。

・背丈の高い雑草が生えれば日当たりが悪くなる。
・雑草の根っこが此方の区画に侵入してくる。
・雑草の種が風に乗ってやってくる。

大体の場合は、忙しくて畑に行けなかったり、家庭菜園に飽きちゃって畑を放置しちゃう人の問題ですが、近頃では自然農法をやるからと(悪気なく)わざと雑草を放置する方もいたりします。

特に夏場は雑草が生えるスピードが早く、2~3週間放置しただけで大問題になることも…

対策方法

・お隣区画との境界を常日頃から雑草の無いキレイな状態にしておきましょう。
⇒「此方の区画は周りに迷惑を掛けないように雑草管理に気を使っています」の無言メッセージになります。
⇒「あの人はいつもキレイにしているから、迷惑かけないように気をつけなくちゃ」と思わせる効果もあります。
・それでも、あまりにも酷い場合は管理人さんにお願いして「それとなく」注意してもらいましょう。
⇒管理人さんから「雑草だらけの区画」を借りている方に連絡してもらったら「忙しくて畑にいけず気になっていた」「もう畑にいけないので解約したい」なんてことは良くあるお話です。

貸し農園のトラブル②|お隣さんで育てている野菜が侵入してくる

さつま芋やカボチャ、スイカなどのツル植物は放置すると容赦なくお隣さん区画から侵入してきます。
お隣さん区画で育てている野菜が巨大になり過ぎて邪魔になるケースも良くあります。
⇒地面の境界は守られても、育った野菜の上部が空間の境界を超えてくる場合です。

雑草問題と同じく「畑の放置」」が原因の殆どです。

対策方法

・これはもう、管理人さんに注意してもらうしかありません。
⇒勝手にツルを切ったり、戻したりすると、余計なトラブルに発展する可能性もありますからね…第三者の管理人さんに対応してもらいましょう。

貸し農園のトラブル③|お隣さんや近隣区画の人が「口出し」してくる

いわゆる「おせっかい」ですね(迷惑になるのか、親切心となるのかはケースバイケースなのですが…)。

・野菜の植え付けをしていたら、お隣さんが「そのうえ方じゃダメだ」と結局全部植えてしまった。
・農園に行ったら、待ってましたとばかりに「おたくの野菜肥料足りていないな」と話しかけてきた。
・頼んでもいないのに、自分が育てている野菜を見せて、栽培方法を長々と語ってきた。

などなど、親切心なのでしょうけど…苦手な人は苦手ですよね。

見たことはありませんが、知らないうちに「育てている野菜の手当がされていた」なんてケースもあるそうです。 ※ここまでくると「おせっかい」を通り越してちょっと怖い…

対策方法

・「おせっかい」な方が来る時間を避けて農園に行く。
管理人さんに「おせっかい」な方が農園に来る時間帯を聞いてみましょう。
⇒その方のライフスタイルで午前に来るのか、午後に来るのか、ある程度のパターンがあるかも知れません。そのうえで、時間をずらして農園に行くのが間違いない対処方法です。

※とはいえ、相手の都合で此方の都合を変えるのは、ぶっちゃけ癪に障りますしストレスです。
だからといって、他人相手に「話しかけないでください」とお願いするのも危険過ぎます(いろんな人がいますからね~何が起きるか分かりません)。

どうしても、我慢できない場合は農園を解約することを考えるべきでしょう。
このご時世、農園は他にも沢山ありますからね~

貸し農園のトラブル④|管理人とのトラブル

民間で運営している貸し農園の管理人さんは(管理会社さんの方針にもよりますが)利用者のサポートが業務なので積極的に話かけてきます。

まったく家庭菜園の経験がなく、野菜作りが初めての方には心強い存在なのですが、経験を積んだ家庭菜園の熟練さんには必要ないかもしれません。

これも「おせっかいさん」と同じく、人によっては干渉されることが嫌な場合もあるでしょう。

対策方法

・管理人さんには直接「話しかけないで」のお願いをしてみましょう。
⇒大体の場合はそれで解決です…お客さんにお願いされたら言うこと聞くしかないです。
(もし万が一、それでも解決しない場合は管理会社に連絡するか、解約することをおススメします)

管理人さんと初対面したときに、此方の要望をしっかり伝えておきましょう。
「自分の家庭菜園の経験」「畑にいるときにして欲しいこと」「して欲しくないこと」などなど…

貸し農園のトラブル⑤|小さなお子さんに畑を荒らされてしまう

悪気が無くても、小さなお子さんが農園内を走り回り、野菜を踏んでしまうことは(意外と)良くあります。

しょうがない…小さなお子さんは、農園に来ると楽しくなっちゃうんです。

大人が侵入してくる、ゴミが捨てられるなどのケースもありますが…これは悪質なので迷わず管理人さんに相談しましょう。

対策方法

ハッキリと「ここには入ってはいけない」ことを見せてあげます。
⇒例えば「畑の境にロープを張り境界を明確にする(高さがあるとなお良い)」「畑の境ギリギリにトンネルを張っておく」などです。

貸し農園のトラブル⑥|農薬禁止農園での農薬使用

農薬禁止なのに、お隣さんが農薬を使用している?
※貸し農園によっては農薬の使用が禁止されている場合があります。

農薬の使用は非常に分かり難く「農薬を散布しているのでは?」と疑っても実際は水をスプレー散布しているだけかもしれません。

もっと言えば「自家製の忌避剤は農薬に該当するのか?」「自然由来の農薬は使用禁止なのか?」など農薬の定義も実は曖昧です。

ですので…現行犯を確認しても、迂闊に注意するのは危険です⇒相手が農薬に詳しい方なら、泥沼のトラブルに発展するかもしれません。

分かりやすいのは除草剤の使用になります。
除草剤を使った後は明らかに雑草が不自然に茶色くなります⇒使用を続けるとコケしか生えなくなります。

対策方法

いずれにせよ、周りの人が「農薬を使用しているのでは?」と疑ったなら、絶対に直接注意せず、管理人さんに相談しましょう。

貸し農園のメリット

鍬やスコップ、剪定ばさみなどの農具が用意してあります

大体の貸し農園には鍬やスコップなどの農具が用意してあって自由に使うことができます。

野菜作り初心者
野菜作り初心者
農具って買い揃えると意外とお金かかるんですよね~初めはどの農具を買ったら良いのか良く分からないし

いろんな農具を揃えてある貸し農園なら大丈夫、そんな心配はいりません。

それに農具を持ち運ぶ手間が省けます。

野菜作り初心者
野菜作り初心者
農具って運びにくいんですよね…

鍬を持って電車に乗れば周りから白い目で見られるでしょう。

自転車で運べば長くて邪魔…というより危ないです、下手したら事故になります。

車があるならいいのでしょうけど、都市近郊で手軽に畑を楽しみたいのであれば、農具が畑に設置してある貸し農園はとっても便利です。

貸し農園によっては支柱も用意してくれます

これも持ち運びに不便なものです。

例えば夏野菜を育てて、ちょっと目を離したら支柱が必要な大きさに育ってた…そんな時に支柱を買いに行く手間を省いてくれます。

畑で必要に気が付くことも結構多くて、その場で借りられるのは大きなメリットです。

他にもマルチや防虫ネットを貸し出してくれるところもあるので、貸農園を借りるのであれば予め確認しておいた方が良いでしょう。

水がある

これはメリットとしてかなりでかいです。

野菜作りをするなら、やっぱり水は必要です。

水ほど重たくて厄介な資材はありません…ジョウロに入れて運ぶにせよ、ポリタンクに入れて運ぶにせよ、水場が近くにあることは大きなメリットになります。

水道代を気にせずじゃぶじゃぶ使えるなら最高です(でも水は大切に使いましょうね)

トイレがある

トイレは絶対に必要です。

貸し農園に設置してあるトイレは大体簡易トイレ(工事現場に置いてあるやつ)がほとんどですが、これがあるとなしでは段違い。

畑のある場所は往々にして閑静な住宅街のど真ん中か、周りが畑か田んぼ…歩いてコンビニのトイレに行けることは少なく(かといってド田舎ではないので大自然に放出することもできず(男性に限った話ですよ)いざって時に本当にありがたいです。

休憩所がある

特に夏場の炎天下で日陰のある休憩所があると本当に助かります。

畑って場所は周りに日光を遮るものがありません。

ちょっと休憩するのに日陰で腰を掛けられる場所があるととっても助かります。