家庭菜園を始めるなら?容器栽培と貸農園のメリットデメリットまとめ

2023年11月18日

家庭菜園を始める前に知っておきたい、容器栽培と貸し農園のメリットデメリットをまとめています。  
                                               

野菜作り初心者
野菜作り初心者
家庭菜園始めようかしら?

もし一軒家に住んでいて、お庭に畑を作るスペースがあるならいいですよ…じゃあ、マンションやアパートに住んでいる人は家庭菜園やれないんですかって、そんなことはありません。ベランダやお家の中でプランター栽培したっていいですし、貸農園借りて野菜作ったていいんです。

お庭がなくたって、家庭菜園は楽しめます‼

では、プランターと貸農園どちらで始めればいいのでしょう?

気楽に始めるならプランターがおススメですけどね、地面に植える貸農園の魅力もなかなかです。

プランターと貸農園では難しさも、手間(管理に使う時間)も違いますから、家族や自分自身のライフスタイルに合わせて、どちらにするのかを決めるべきです。

せっかく始めても収穫できなきゃつまんないですからね。

そこで…

家庭菜園をプランターで始めるのか、貸農園を借りるのか、そんな悩みに答えたくて、それぞれのメリットとデメリットを書き出してみることにしました。

「どうやって家庭菜園を始めるのか」を考える参考にしてもらえればと思います‼

目次

容器栽培のメリット

まず、プランター栽培のメリットです。

なんたって最大の利点は「目の届くところに栽培中の野菜がある」ことです。

自分ちのベランダや家の中にプランターがあるのですから、そんなこと当たり前じゃんと思われるかもしれません。

でもですね、これが決定的な利点なんです。

①水やりがすぐできる

作物(野菜)は水不足も、水が多すぎるのも嫌います。

ですので、作物の様子や土の乾き具合を見ながらこまめに水の管理ができることは栽培上大きな利点になるんです。

※実は…「プランター栽培は水の管理が難しい」デメリットと裏腹なのですが、その点については後述しますね

②欲しい時に収穫できる

例えば、大葉とか小葱とか、薬味に使うちょこっと欲しい野菜がある場合、プランターで栽培しておくととても便利です。ベランダで必要なだけ収穫する…なんて贅沢も可能‼

運搬の手間もありませんしね。

夏場、成長がとても速くなるキュウリなんかも、収穫の適期を逃さずに収穫することができます。

③野菜の成長を見守れる

栽培技術とは離れたメリットになりますが…野菜のタネを植えて、芽が出た瞬間の喜びとかとか、少しずつ大きくなる野菜を見守れるのも、プランター栽培の大きな魅力のひとつです。

お子さんだけじゃなく、大人だって、芽が出た瞬間は大喜びです~たまらんです。

時々しか行けない貸農園だと、悲しいかな…先週撒いた種がが知らないうちに発芽していたりと、決定的な瞬間を見逃してしまうこともあります。

④多少さぼっても他人に迷惑がかからない。

ベランダを外から見られるかもしれませんが、自分の家の敷地内であれば、管理が悪かろうが、他人に迷惑をかけることはありません。

草ぼうぼうになろうが、資材が散らかろうが、自分が恥ずかしいだけです。

⑤台風などの自然災害に対処できる

台風の風で野菜が傷む恐れがありますが、そんな時はプランターごと家の中に避難しちゃえばいいんです。台風過ぎれば元通り‼ 地面に植えてある貸農園ではそうはいきません。

貸し農園(畑に地植え)のメリット

なんたって空間的な優位性です。

①プランターに比べれば圧倒的な物量で作付け可能

根物野菜も葉物野菜も植えられる種や苗の量はプランターの比ではありません。

それに、ナスやトマトなどの実がなる作物(野菜)は、根が張る土のスペース次第で大きく育ちますから、作物(野菜)が好きなだけ根を張れる地面に植えると必然的に収量は多くなります。

せっかく作ってもちょろっと収穫して終了…なんて切ない思いはしなくて済みます。

②プランターでは栽培できない野菜も作れる、作れる野菜の幅が広い

例えばカボチャやサツマイモなど、つるを地面に長く伸ばす作物は場所も取りますし、狭い場所でのプランター栽培には向きません(強引にやろうと思えばできるのでしょうけど…)

プランターでは難しい、大根やゴボウなどの根が深く土の中に入る野菜だって難なく栽培可能です。

③水の管理がらくちん

プランターのメリットと裏腹になるのですが、植物は水のある所まで大きく根を伸ばし、水を吸い上げることができるので、地面に植えると細やかな水管理が必要なくなります(作物や時期によっては必要な場合もありますのであしからず)。

プランターのように限られた土ですと、人工的に水の管理をしなくてはいけなくなりますが、地面に作付ける貸農園ではその手間はなくなるんです。

※季節や作物によっては露地栽培(地面に植える貸農園)でも水管理が必要になりますのであしからず。

プランターのデメリット

①光の量や風について、条件が整った場所が必要

マンションやアパートのベランダなど、人工的な空間で野菜を栽培するのですから、作物(野菜)が必要な日光を確保出来るのか、あらかじめ確認しておく必要があります。※わが家のベランダで確認した記録がこちらの記事にありますので参考にどうぞ↓

日光の確保は絶対条件です。直射日光が一日に3時間程度しか当たらないのなら、ベランダでの栽培は諦めたほうが良いでしょう。特にナスやキュウリなどの陽性植物(夏野菜はほとんどこれ)は絶望的です。

農家のおじさん
農家のおじさん
日光が足りないと、種をまいて芽が出ても全部「もやし」みたいになっちゃうぞ

風が強すぎるのも駄目です。エアコンの室外機の近くなど、人工的な風がある場所は避けなくてはいけません。

②細かな水管理が必要

水やりはお手軽にできるのですが…特に夏場、作物に気を配りながらこまめに水やりをする必要があります。

長期の旅行に出かけたり、お家を留守にするときには注意が必要です。自動的に水を供給するグッズもあるので、本格的にやるならコストをかけて購入することも検討したほうが良いでしょう。

貸し農園(畑に地植え)のデメリット

①周囲への配慮が必要

貸農園でよく見られる光景は、資材(マルチとか支柱とか)が散乱していて、草ぼうぼう、収穫忘れた作物が化け物みたいに育ってる…管理している人が飽きちゃったか、忙しくなって畑に来れなくなったかなんでしょうね。

そうなると見苦しいですし、雑草が隣の畑まで広がる恐れや資材がゴミになり周囲に飛び散る可能性もあります。

デメリットという言葉を使うには不適切化もしれませんが、周りの方に迷惑をかけないよう、最低限の管理は必要になるってことです。

他人に迷惑をかけてはいけません。

管理時間の目安ですが、雑草が繁茂する夏場なら月に3~4回、冬場でも(風が強くなる)最低月1回は管理する必要はあるでしょう。

自身のスケジュールを見て、継続的な管理を計画する必要はあります。

②農園を借りるお金がかかる。

プランターだって資材費がかかりますけどね、地面にかけるお金という点では、プランター栽培にはないコストが発生するのは事実です。

実際にどのくらいお金がかかるのかはピンキリでして…行政が紹介してくれるような市民農園は一般的に安価で、民間の会社さんがやってる貸農園は価格は高くなります。

価格に道具の貸出料とか、資材、肥料代も含むところがあるので、契約前によく確認しましょう。

③家から距離がある…

近所に貸農園があれば問題ないのですが…それでも家の中にあるプランター栽培と比較すれば距離が発生するのは当たり前の事実です。

距離があるということはですね…

・資材や道具(肥料とか苗とか)を運搬する手段が必要になります。大根や白菜などの重量野菜を栽培するなら収穫物を持って帰る方法も考えておかなくてはいけません…車があると便利ですけどね…
・収穫するのに出かけなくちゃいけない(毎日収穫したい夏場の野菜を作付けする場合とか注意が必要です)

必然的に時間と労力がかかります。

《関連記事》【家庭菜園】貸農園を借りたいけれど、どの位時間をつかえばいいの?そんな疑問にお答えします

まとめ

プランター栽培に向いている人は

・小さくても毎日野菜の成長を見守りたい。
・毎日終日家に誰かいて、野菜の管理ができる。
※自分自身の経験ですが…出張のあるひとり暮らしの人はかなりの工夫がないと、うまく野菜を育てることができません。
・条件の良いベランダや日当たりのよい部屋を確保できる。

そんな人はプランター栽培に挑戦しても成功する確率は高くなるでしょう。

一方で貸農園に向いている人は

・たくさん(量と種類)の野菜を作りたい。
・毎週末定期的に貸農園を管理する時間が取れる
※平日は放置してもよいので(自然災害とか、管理側から連絡があったらいかなきゃだめですよ)
・家から程よい距離で貸農園がある。

そんな方は地面のある貸農園に挑戦しても大丈夫です。

もちろん、両方やっても良いです。

合わせ技もありですよ‼

簡単な苗なら、条件さえ整えば自宅で作れるでしょうし、週末にそれを貸農園に持ち込んで植えても良いです。

あと、意外と困るのが作業スペースの確保でして…「プランターの土を入れ替える」とか、家の中でやるのは大変ですから、貸農園で仕込んで自宅に持ち込むのもありです。

どちらにせよ、家庭菜園を始めるなら、初めからうまくいくことは考えず、簡単な作物を小さく始めるのがよいと思います。

あんまり深く考えず、気楽にとりあえず始めてしまいましょう‼

いったん収穫の喜びを知ってしまえば、たまらなく面白い世界ですから。