ジョン・ディア、ニューホランド、マッセイファーガソン、めちゃカッコいい、外国製トラクターの世界をご紹介します。

2021年9月22日

目次

「トラクター」にはどんな印象をお持ちでしょうか。

一般の方に馴染みの深いトラクターといえば「ヤン坊マー坊」のヤンマー、最近では長澤まさみさんのCMでクボタのトラクターですかね…日本の農家さんといえばあんまりカッコいいイメージが無くて(涙)「トラクター」についても、泥臭いイメージがどうしても拭えません。

でもですね、ここで紹介する外国製トラクターは文句なくカッコいいんです(あくまでも個人的な印象ですが)。

外国製トラクターは大農業地帯に行かなければ見られません。

日本の都市近郊の畑で活躍するトラクターは国産のものが多く、これから紹介する海外製のトラクターは大規模農業地帯(例えば北海道とか)に行かなければ、なかなか見られません。

というのも、ここで紹介する外国製トラクターは「大きな馬力のもの」だからなんです。

なんで大きな馬力のトラクターは外国製なのでしょう。

ここで少しトラクターの馬力について説明しておきたいと思います。

まず、トラクターの大きさは馬力(PS)で表現します。

小さなものでは13馬力~大きなものは300馬力以上のトラクターもあり、農家さんは使用農地と目的によって適した馬力のトラクターを選んで使っています。

そして、日本には3大トラクターメーカーのヤンマー、クボタ、イセキがありますが、比較的に小さな馬力のトラクターを主に製造販売しています。

というのも、日本では経営面積の小さい集約農業が主ですので、おのずと国内トラクターメーカーは戦略として小さなトラクターの開発をメインにしてきました。

でも日本にだって、海外に負けないくらいの大規模農場はあります。そこで使用するトラクターはもちろん大型のものが必要です。

ところが、小型トラクターに比べれば大型トラクターの需要は小さい…となると国内で大型トラクターを生産販売するよりも、大型トラクターを大量生産している海外から輸入したほうが良いとなります。

このような背景で、国内の大規模農業地帯で使用される大型トラクターはほとんど外国製のものが使われるようになりました。

これから紹介するのは、国内の大規模農業地帯で比較的に多くつかわれているメーカーのトラクターです。(もちろん世界には他にもトラクターメーカーは沢山あります。なんたってあのランボルギーニもトラクターメーカーなんですよ‼)

まあ、何はともあれ、早速見ていきましょう~

ジョン・ディア(John Deere)

まず、ジョン・ディア

アメリカの農業機械、建設機械のメーカー「ディア・アンド・カンパニー(英語: Deere & Company)」のブランド名が「ジョン・ディア(John Deere)」です。

なんたって、世界最大の農業機械メーカーでして、日本ではヤンマーが販売代理店として取り扱っています。

緑の車体に黄色のホイールがジョン・ディアのシンボルでして、エンブレムもシカのマークでこれまたカッコいい…言わせる人に言わせれば農業界のベンツ(と農業機械の営業マンが言ってた)だそうな。

国内で販売されているジョン・ディアは95馬力(PS)から310PS(ヤンマーHPより)、畑の面積が大きい北海道などの大規模農業地帯で活躍しています。

ニューホランド(NEW HOLLAND)

「ニューホランド(New Holland)」は 産業機械や商用車の製造・販売を手掛ける、多国籍企業の「CNHインダストリアル」傘下の農業機械・建設機械ブランドです。

「CNHインダストリアル」は法人登記はオランダ、本社はイギリス・ロンドン…もはやどこの国の会社なのかわかりません。

ニューホランドの創業はアメリカなのですが、その後世界中の農機具メーカーと買収、売却を繰り返してきました。1986年にはフォードが(当時はスペリー・ニューホランド)を買収、その際に社名は「フォード/ニューホランド」へ改称、後に一部をイタリア・フィアットに売却しています。

フォードとか、フィアットとか、馴染みのある自動車メーカーの名前が出てくると、妙な親近感がわくような気がします。

現在の社名「ニューホランド(New Holland)」になったのは1998年です。

日本での販売は「日本ニューホランド株式会社」が手掛けています、こちらの前身は北海道札幌創業の「北海自動車工業」が前身なのだとか。

こんな歴史があるせいか、ニューホランドトラクターは北海道で見ることが多いです。

イメージカラーはブルー(ちなみにフォードトラクターもブルーでしたのでその影響でしょうか…)です。

北海道でブルーの大型トラクターを見かけたら、ほぼニューホランド(通称ニューホ)トラクターで間違いないでしょう。

真っ白い雪の中を爆走するブルーのニューホ…幻想的で素敵

こちらはプラウ(畑の土を反転します)作業をするニューホ

マッセイ・ファーガソン(Massey Ferguson)

マッセイ・ファーガソンも大規模農業地帯でよく見かけるトラクターです。「マッセイ・ファーガソン(Massey Ferguson)」はイギリスのメーカーらしいのですが、あまりにも情報が少ない…国内では北海道に本社を持つ「エム・エス・ケー農業機械株式会社」が販売しています。

「マッセイ・ファーガソン(Massey Ferguson)」 がどんなメーカーなのか調べられませんでしたが、マッセイ・ファーガソントラクターはとにかくよく見かけます(私も農業やってた頃、大変お世話になりました)。価格、性能ともに優秀なトラクターであることは間違いありません。

イメージカラーは赤、逆三角形が3つ並んだエンブレムと赤い車体を見たら 「マッセイ・ファーガソン(Massey Ferguson)」 です。

おわり

ざっと見てきましたけど、外国製トラクターのカッコよさ、少しでも伝えられたらと思います。

冒頭にも書きましたけど、日本の農業って「カッコ悪い」イメージが拭えません。でも海外では事情が違うのでしょう。海外トラクターメーカーのPRを見ていると、性能だけではなく、クールでカッコいいイメージをアピールしようとする努力が伺えます。

旅行などで大きなトラクターを見かけたら、車体の色を見て、どのメーカーのトラクターか楽しんで頂ければと…なかなかそんな人いないか(笑)