ジャガイモの旬はいつ?新じゃがと低温保存ジャガイモ、ジャガイモの産地リレーについて説明します。
ジャガイモの旬っていつ?
ジャガイモの旬っていつなんでしょ?
通年スーパーで売ってますからね、夏野菜(ナスとかゴーヤ)でもないし冬野菜(白菜とか)でもないし、季節感あんまりない野菜なんですよね~
まあ、台所にあると何かと便利な野菜ですから、消費者としては一年中ジャガイモが食べられるのは有難いことなんですけど…
でも、新じゃがって言葉があるくらいだし、やっぱり気になるジャガイモの旬
そこで、ジャガイモの旬はいつなのか、なんで一年中食べることができるのかを説明します‼
ジャガイモの産地リレー
ジャガイモは全国の産地で作られ、途切れることなく供給される野菜です。
これが実にうまいことつながる流れになってまして、誰かが計画したのでもなく、需要に合わせて自然と産地が形成されてきたんだと思います。
まず北海道
ジャガイモの原産はアンデス(南アメリカの高地)で基本的に寒いところを好む作物ですから、日本での主産地は北海道(国内流通量の80%:平成28年)になります。
農地も広いしね。
北海道産の作付け(畑に種芋を植える)時期は雪が解けて霜の心配がなくなる5月頃、収穫は主に8月~9月です。
北海道の秋口に収穫されたジャガイモは、貯蔵されて3月頃までのんびり出荷されていきます。
つまり、夏から冬にかけて食卓に上るジャガイモのほとんどは北海道産ってことですな。
ジャガイモは3℃~10℃くらいで長期保存可能です。北海道の農家さんはその温度帯で保存可能な倉庫を持つ農協や業者さんにジャガイモを預けたり、大規模な農家さんになると自宅に倉庫を持ち需要に合わせて少しずつ出荷していきます。
出荷の終わりは気温が上がり、ジャガイモの保存と流通が難しくなる春(大体3月)
そして、ちょうどこの時期出荷を迎える大産地があります。
それが九州の長崎、鹿児島(北海道からいきなり九州へワープ)
九州産のジャガイモは温暖な気候を利用して冬に作付けをして4月~6月頃まで出荷されます。
北海道と全く逆の季節ですね~
九州産の出荷が終わる6月頃から北海道産が出回る8月までは、絶妙な産地リレーが始まります。
気温の上昇とともに主産地は多少の前後をしながら静岡⇒埼玉、千葉、茨城⇒福島、青森と北上して、8月の北海道出荷につながっていくんです。
どうでしょ、これがジャガイモの産地リレーです。
北から南に長い日本の気候風土を利用して産地リレーがあるから、通年ジャガイモを食べることができるんですね~
新じゃがと保存ジャガイモ
保存しない状態で収穫してすぐに出荷されるジャガイモが「新じゃが」です。
「新じゃが」は一般的に春から初夏に出荷されるもののことです。おそらく、冬の間保存した北海道産から九州産に切り替わる時期に「新しいジャガイモできたよ~」を表現したくてつけられた名前なのでしょう。
「新じゃが」も低温保存ジャガイモもそれぞれ魅力がありまして…「新じゃが」はみずみずしく、低温で保存されたジャガイモは糖分を増し甘くなる。
結局ジャガイモの旬はいつなの?
ジャガイモは通年手に入る野菜ですが、産地で季節の移り替わりを知ることができます。
3月~4月に九州産のジャガイモを見れば、ああ春だな~みたいに。
春から夏は「新じゃが」、秋から冬は「低温保存ジャガイモ」をそれぞれ楽しめる(^^♪
ですので結論
ジャガイモの旬はいつ?って質問の答えは「産地でいろいろ」です。
それぞれの産地のジャガイモの旬を楽しんでみては如何でしょうか。
以上~ジャガイモの旬と産地リレーのお話でした。
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