【家庭菜園】年間の計画表は野菜作り成功の秘訣‼|ゼロからの作付計画作成方法
※作付け計画とは、畑のどこにどの野菜を、いつ植えるのか決めておく計画のことをいいます。
野菜を上手に育てるために、とても大切なポイントは「適切な時期に植え付ける」ことです。
ですので、予め作付け計画を立てておくと野菜作りの成功確率はぐっと上がります。
反対に無計画に行き当たりばったりで植え付けすると、様々な不具合に遭遇して戦意を喪失、下手したら野菜作りが嫌いになってしまうかもしれません。
・春にジャガイモを植え付けして、その後にナスとかトマトを植えようとして調べたら連作障害になるらしく…植えたくても植えられない
・ 夏野菜の後に秋野菜を植えたいけれど。夏野菜の収穫時期と秋野菜の植え付け時期がかぶって畑の空きスペースがない⇒ 食べたい野菜を植えたはいいけれど、いま畑にある野菜の生育期間が長くて、畑を占領し続けてる 。
・ 植えたい野菜があったのだけど、気が付いたら植え付け適期を過ぎていた⇒これ意外と多い
・ホームセンターに行って野菜の苗や種芋を見つけて、やべ、もう○○の作付け時期じゃん…なんて慌てることも…
某企業の農場部門で野菜作りをしていた頃から、散々失敗(植え付け遅れてめっちゃ怒られた) を繰り返し てきました…本当に作付け計画って大切なんです‼
初心者の方でもゼロから分かるように作付け計画の作り方を説明していますので、是非参考にしてみてください(^^♪
作付け計画作成 手順①作りたい野菜をピックアップしよう
何でもいいです、オーソドックスなキャベツ、大根、トマトやナス、マニアックなプチベール、スティックセニョール、アイスプラントetc…
まず作りたい野菜のリストを紙に書き出してみましょう。
作付け計画作成 手順②それぞれの野菜の栽培適期を調べよう
作りたい野菜、それぞれの野菜の栽培暦で栽培適期を調べます。
栽培適期を知るには、種メーカーさん(サカタのタネ、タキイ種苗とか)のHPで作りたい野菜の栽培暦(作型表)を調べる方法がおススメです。
これ、種メーカーさんのHPで作りたい野菜の種の紹介ページを開くと出てきます。
ざっくりした栽培適期の情報は本なり、ネットで拾えますが、地域ごと品種ごとの栽培適期を知るには、種メーカーさんの情報が確かです。
だって種屋さんが「この時期にうちの種を撒けば野菜作れますよって」言うんだから間違いない。
調べてみると、例えば大根一つとっても、いろんな品種があることに気が付きます。
単純に種に付けられた名前だと思ってください。お米で説明すると分かり易いです。「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「あきたこまち」は品種名ですね。野菜の種も寒さ、暑さに弱かったり、大きくなるとか小さいものとか、いろんな特徴を持った品種が販売されていて、それぞれにつけられた名前を「品種」と呼ぶことが一般的です。
好きなの選んで大丈夫です。地域と栽培時期を間違えなければ、どの品種でも栽培できます。
この表にある情報は、種まき時期(苗植え時期)と収穫時期です。保温管理(トンネル、べたがけ)が必要な場合はその情報も確認できます。
※基本的に栽培適期を外すと野菜は出来ませんから、事前にしっかり調べておきましょう。
作付け計画作成 手順③ 畑を区分けしましょう
あらかじめ自分の畑を区分けしておきます。これがないとどこに何を植えたのか分からなくなっちゃいます。適当でもかまいません、とにかく、4分割なのか、6分割なのか、好きに決めちゃってください。
作付け計画作成 手順④ 区画ごとに何を植えるのか?を決めていく
さていよいよ、何をどこに植えるのかを決めていきます。
区画ごとに表を作って、調べた栽培暦を当てはめていきましょう。
ルール① ひとつの区画には同じ野菜(同じ科)を植えましょう。
絶対ではありませんが(どこに何を植えたのか把握し易いので)ひとつの区画には同じ野菜を植えた方が後々の管理が楽になります。
とはいえ、狭い家庭菜園の畑です。ひとつの区画に同じ野菜ばっかり植えてもつまらないですよね…ですので出来る限り同じ科の野菜を植えておきましょう。
例えば…「大根、キャベツ、白菜はアブラナ科の野菜」「ナス、トマト、ピーマンはナス科の野菜」なので同じ区画に植え付けを計画しておきます。
ルール② 同じ「科」の野菜を同じ場所に連続で植えない
一般的におなじ科の野菜を連続で作ると、連作障害になると言われています。
野菜は生物学的に科で分類されまして、代表的な野菜を例に挙げますと…
アブラナ科…大根、キャベツ、白菜、ブロッコリー、水菜、小松菜、
ナス科…なす、トマト、じゃがいも、ピーマン
キク科…レタス、春菊
マメ科…落花生、そら豆
などなどとなります。
代表的なところで、ナスやトマトは一度植えると、4~5年は作れないと言われてます。
※自分が作りたい野菜の科が何なのか、連作障害を避けるために、どのくらいの期間を開けるべきかはネットで簡単に調べられます。
連作についての個人的な経験ですが…「連作すれば必ず失敗する」ってことではありません(土中の自然環境は思う以上に複雑なんです)。失敗を避けるために「できるだけ連作は避けたほうがいい」ぐらいに考えておきましょう。
ルール③ 輪作を考える
輪作とは…同じ場所に種類が違う野菜をあるサイクルで植えるていく方法です。
例えば、里芋⇒人参or大根⇒落花生or枝豆⇒キャベツor白菜⇒里芋なんてパターン
相性のよい輪作も本なりネットなりで調べられます…なのですが、輪作って意外と奥が深くて、絶対に良いパターンはなかなか見つかりません。
農家さんは知ってるんです。輪作の必勝パターンを、この情報が手に入るなら最強です。
とはいえ、農家さんに知り合いいなければ難しいですよね、ですので、まずは自分で調べて経験を積んでいきましょう。
※輪作を考えるのは少し上級編です。まずは連作を避けることを優先で考えましょう。
ルール④ 余裕のある作付け計画を
ある作物の収穫が終わるとですね、畑を開けておくのがもったいないから、すぐ違う野菜を作りたくなっちゃうものです。
これ、意外と失敗します。
収穫の後って、意外とやること多くて、片付けしなきゃいけないし、肥料もあげなきゃ、畝も立てなきゃ…忙しいし、もしかしたら雨が続いて畑いじりできなくなる可能性だってあります。
せめて、収穫して片付けてから1週間~2週間は時間を空けて次の野菜を作る計画を立てましょう。
ゆとりのある作付け計画を‼
作付け計画の作成はエクセルが便利
作付け計画は縦軸に畑の区画、横軸に時間(週刊単位)の表に纏めておくと使いやすいです。
作成の段階で、ああでもない、こうでもないと…コピーしたり、切り取ったり、貼り付けたりを繰り返すので、エクセルを使って作成すると良い感じです(紙ベースだと、書いたり消したり、ぐちゃぐちゃになってしまいます)。
おわりに:作付け計画作成のススメ
ざざっと作付け計画の作り方と基本ルールを書き出してみました。
家庭菜園を始めたのなら、作付け計画作りにも是非挑戦してみてください‼
いろいろと野菜作りの勉強になりますし、余裕をもって家庭菜園を楽しめるようになりますから。
これ作りたい、これ食べたいって会話しながら作付け計画作ると、めちゃ楽しいですよ(^^♪
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