【家庭菜園】春の野菜作り|白い悪魔「モンシロチョウ、幼虫のアオムシ」対策について
<この記事の内容>
・春の野菜作りで特に気を付けたいのはモンシロチョウと幼虫のアオムシです。
・無農薬栽培なら「モンシロチョウ」対策に防虫ネットが有効です。
・特にアブラナ科の野菜は防虫ネットが必要です。
※防虫ネットが使えないアブラナ科の野菜については春の植え付けはおススメできません。
3月~4月、春野菜の種まきシーズンの到来
ぽかぽか暖かい陽気に誘われて、畑でいろんな野菜つくりたいな~家庭菜園を楽しむ方なら、そんな気持ちにさせてくれる季節です。
だがしかし‼
春は野菜の天敵、害虫の活動も活発になる季節でもあります。
特に無農薬で野菜を作りたい方は「モンシロチョウ」に要注意、対策を怠るととんでもない悲劇を生むことに…
春にやってくる白い悪魔モンシロチョウ
桜が咲き始める前後「暖かくなってきたな」と感じ始める頃、ひらひらとどこからともなくやってくるのがモンシロチョウです。
畑で育てている野菜にとって脅威になる害虫は様々ですが、春は特にこいつに要注意
親のモンシロチョウは問題ないのですが、こいつが産み付ける卵から産まれるアオムシ君がやばい…やばすぎます。↓アオムシとヨトウムシにこっぴどくやられたキャベツです(汚い写真でごめんなさい)
アオムシ君は、徹底的に畑の野菜を食い荒らしてしまいます。野菜の葉っぱを穴だらけにするだけじゃなく、アオムシ君のウ〇チも不快極まりない…こいつらに占拠された畑はまさに地獄絵図、チョウチョとアオムシパラダイスです。

越冬:モンシロチョウは冬の間、蛹(さなぎ)の状態で樹木や寄生する植物、堀や垣根などの壁に張り付いて過ごします。
産卵:春になると成虫のモンシロチョウになって、ひらひらと、幼虫の餌になる植物を見つけてはせっせと卵を産み付け始めます。
どうやって見つけるのか(臭い?)…好物のキャベツやブロッコリー、アブラナ科の野菜を奴らは見逃しません。確実に白い悪魔はやってきます(_)
※モンシロチョウの産卵数は1日に10個~100個、まとまった数を1か所に産むことはなく、基本は1か所に1個ずつです…あちこちに卵をばらまき、被害を広範囲にもたらします。
卵から成虫になるまでの期間:春から初夏の時期の卵期間は3~5日、幼虫期間は9~11日、蛹期間は5~10日
発生回数:暖かい関東以西では年間5~6回だそうです。
参考)長野県農業関係試験場_モンシロチョウ(アオムシ)

モンシロチョウとアオムシから野菜を守る方法
大切な野菜をアオムシから守る手段は様々ですが、何より確実なのは防虫ネットで物理的に防御することです。

野菜を防虫ネットで囲んでしまえばモンシロチョウは野菜に近づけず、卵を産み付けることができません。卵がなければアオムシは生まれませんから、防虫ネットさえあればアオムシのいない空間を作ることができます。
農薬は害虫を殺す目的で使用することが多いのですが、防虫ネットで野菜を守れば初めからアオムシは発生しません、つまり農薬さえ使う必要はなくなるんです。
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防虫ネットなしで作っちゃいけない野菜
モンシロチョウとアオムシはアブラナ科の野菜を好みます。
特に注意が必要な野菜はアブラナ科の葉菜です。
代表的なところで水菜、小松菜、青梗菜、キャベツ…漬菜、山東菜、からし菜、ケール、野沢菜なども含みます。
春に無農薬でアブラナ科の葉菜を作るなら防虫ネットは必須アイテムです。
防虫ネットがなければ、まず無傷では収穫できません。
防虫ネットが使えない野菜
ブロッコリーやカリフラワー、スティックセニョールなど、アブラナ科の野菜で防虫ネットよりも大きく育ち、防虫ネットに収まりきらない野菜は(無農薬では)春の栽培は難しいです。
そもそも、アブラナ科の野菜は涼しい時期が適期ですから、これらの野菜を楽しみたいなら秋まで我慢したほうがいいです。
※その昔、農場で春にブロッコリーを栽培して、青虫被害で大損した痛い経験があります(笑)
まとめ
せっかく自分で作る野菜ですから、できる限り農薬は使いたくないですよね。
青虫の被害について書きましたが、ひっくり返せば、防虫ネットさえあればアオムシなんて怖くないんです。
防虫ネットはそれほど高価なものではありませんし、大切にすれば何年も使えます(毎年農薬を買い続けるより安く済むかもしれませんよ)。
春のキャベツの甘さ、収穫したての小松菜のみずみずしさ…春の野菜は魅力沢山です。
是非防虫ネットで大切に育ててあげてください(^^♪