【家庭菜園】無農薬でも失敗しない小松菜の作り方

2022年5月15日

作り易い野菜として紹介される小松菜ですが、実際に畑で作ってみると害虫にやられたり、病気になったり…プランターに種まきしてみれば、もやしみたいに徒長しちゃったり、意外とトラブルの多い野菜だったりします。

簡単だって言われたのに…小松菜もうまくいかないとなれば、せっかく始めた家庭菜園だって面白くないですよね。

無農薬で小松菜を栽培するのには、ちょっとしたコツといいますか、ポイントがありますので季節ごとに説明していきたいと思います。

<小松菜>
小松菜はアブラナ科の野菜です。
アブラナ科の野菜はとにかく虫の被害が多いので注意しましょう。

小松菜の主な病害虫と対策
アブラムシアブラムシがもたらす伝染病
 対策:窒素肥料のあげ過ぎに注意しましょう。
キスジノミハムシアザミウマ類
 対策:春と秋は種まきした直後に「べたがけ」して発芽直後の害虫被害を防ぎましょう。
アオムシ、コナガ、ヨトウムシ類
 対策:防虫ネットで害虫から小松菜を守ってあげましょう。
萎黄病軟腐病
 対策: 夏は病気が多くなります、高温多湿を避けるために寒冷紗で温度管理しましょう。

目次

小松菜の栽培時期

小松菜の栽培時期はとても長くて、3月~10月頃までいつでも種まきOK、栽培期間も短いので年間通して何回も作ることが出来ます。

※それぞれの季節に合わせて、寒さ暑さ対策は必要になります(詳しくは下記「季節ごとの栽培注意点」に書きました)。

小松菜の栽培スケジュール(中間、暖地:露地栽培)
農家のおじさん
農家のおじさん
夏場なら3週間~4週間で種から小松菜が出来ちゃうんだよ

肥料

小松菜は葉っぱを食べる野菜ですから、肥料成分の窒素(N)がとても重要になります。

小松菜を育てるのに必要な窒素(N)成分量は10a(1,000㎡)あたり12㎏が基準です。
参考1)千葉県‗主要農作物等施肥基準‗施肥基準(野菜:セルリー~れんこん)‗こまつな

この窒素成分の基準で畑に撒く肥料の量を計算してみましょう。

例えば、窒素(N)‐リン酸(P)‐カリ(K)=5(%)‐6(%)‐5(%)の肥料なら…

1㎡の家庭菜園で小松菜を作る場合、必要な窒素成分量は12g(12㎏÷1,000㎡)で窒素成分を5%含んでいる肥料は240g必要となります(240g×5%=12g)。

窒素成分を8%含んでいる肥料なら150g(150g×8%=12g)ですね。

とはいえ、これはあくまでも目安に過ぎません。

畑には前作の窒素肥料が残っている可能性が多々ありまして、その場合、基準量の窒素肥料を撒いてしまえば完全に「肥料の入れ過ぎ」になってしまいます。

農家のおじさん
農家のおじさん
窒素肥料を入れすぎるとアブラムシが寄ってくるからの~

土壌分析で土に含まれる窒素成分を計測して、投入する肥料の量をコントロールする方法もあるのですが、ぶっちゃけそこまでやる必要はないでしょう。

オススメする肥料のあげ方は、種まき前に少しの肥料(基準の半分ぐらいかな…)をパラパラ、あとの不足分は生育を見ながら追肥するやり方です。

農家のおじさん
農家のおじさん
葉っぱの色が黄色くなりかけたら追肥してあげれば良いんじゃ

小松菜の場合、生育が早いので即効性のある液肥で追肥する方法もありますよ。

とにかく、肥料の入れ過ぎは病害虫の原因になるので注意しましょう。

pH

小松菜が好む土壌pH(酸度)は5.5~6.6とされていますが(化学肥料を多用していない畑であれば)あまり気にする必要はないでしょう。

極度に酸性を嫌うほうれん草と違って、あまりpH障害 は起きません(個人の経験です)。

農家のおじさん
農家のおじさん
種まきの度に石灰撒いてたら土が固くなってダメになっちまう…神経質にpHを矯正するつもりで、 石灰撒き続けるのはどうなんじゃろな?

株間、条間、畝立てとマルチ

株間:3~5cm
条間(すじ撒きの場合):15~20㎝
畝立て:水はけの良い畑なら平畝で大丈夫です。水はけに心配があるのなら畝を盛り上げて平高畝にしておきましょう。
マルチ:地温の低い季節(3月~4月、10月の種まき)は黒マルチがあると良いのですが、無くても大丈夫です。

種まきと間引き

株間3~5㎝と説明しましたが、実際に間隔3~5㎝で種まきするのは難しく…マルチの穴に種まきする場合も、すじ撒きの場合も種と種の間隔が狭くなっても構いませんので、多めに種を落としてください。

株間の3~5㎝は間引き(芽が出て本葉が2~3枚展開した頃)しながら整えてあげればOKです。

季節ごとの栽培注意点

3月~4月上旬 芽出し(発芽)に注意

3月~4月の上旬は上手に芽出しするために「種まき直後のひと手間」が大切になります。

種を撒いて芽出し(発芽)させるためには、温度と水分の確保が大切なのですが、まだちょっと寒いので、種まきした直後に不織布(パオパオ)で「べたがけ」してあげるとキレイに発芽してくれます。

地面にべたっとかけるので「べたがけ」

※水菜も小松菜も5℃以上あれば発芽しますが、適温は20℃~25℃とされています。

芽出し(発芽)した後は害虫の餌食になってしまいますので、すぐに防虫ネットで対策してください。

注意)暖かくなったのに不織布(パオパオ)を掛けたままにしておくと、今度は温度が高くなりすぎて芽が徒長(もやしみたいにひょろひょろな状態)してしまいます。水菜や小松菜が発芽したら、不織布は早めに回収してしまいましょう。

4月下旬~5月 害虫対策があれば大丈夫

4月も下旬になると気温もだいぶ高くなるので、芽出し(発芽)失敗の心配は少なくなります。

もう発芽のための不織布は必要ありませんが、害虫の活動が活発になってくるので、種を撒いたらすぐに防虫ネットを張ってあげましょう。

やっぱり防虫ネット…防虫ネットに守られてすくすく育ってます(^^♪

6月~8月上旬 暑さ、湿度対策を

水菜も小松菜もアブラナ科の野菜です。アブラナ科の野菜は総じて暑さに弱い…

大きく成長した頃、暑さと湿度で蒸れて病気になることが多々あります。この時期に種まきするなら、株間と条間を広めにとって、生育後半の通気性を確保してあげてください。

あまりにも気温が高いのであれば、寒冷紗でトンネル内の温度をコントロールする必要があります。※寒冷紗には防虫効果もあるので安心です…寒冷紗を使わないのであれば防虫ネットが必要になります。

寒冷紗の中で生育中の小松菜

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この時期は気温が高く、水菜も小松菜もぐんぐん育ちますが、収穫できる大きさになってから痛み始めるまでの時間も異常に短く、収穫適期(野菜を美味しく食べられるタイミング)の判断が難しくなります。少し小さくても、みずみずしくて美味しそうなら収穫してしまうことをおススメします。

8月下旬~9月 気を付けるのは害虫だけです

気温が下がり始めて、生育に適した時期になります。

防虫ネットさえしてしまえばそれほど気を使う必要はないのですが、種まきから発芽までの間に畑が高温で乾燥してしまうなら、水やりが必要になります。

10月 水菜、小松菜栽培に適した季節になりました

10月に入るとぐっと気温が下がり、害虫の動きも鈍くなってきます。

種まきから収穫まで、少し大きめの不織布でべたがけしておけば大丈夫、防虫ネットは必要ありません(防虫ネットでも問題ありませんが)

不織布の中で生育中の小松菜
小松菜もできた(^^♪

11月~12月 寒すぎるので種まきは止めておきましょう

さすがに寒いです…この時期の種まきはおススメしません。

苗を作って畑に植える方法

水菜も小松菜も一般的な植え付け方法は「種を直接畑に撒く」ですが、「苗を作り畑に植える」やり方もあります。

畑に植えたばかりの小松菜の苗、植えたあとすぐに防虫ネットしてあげました。

自宅で苗を作れば、低温期や高温期の発芽障害に悩まされなくて済みますし、畑に植えてから収穫までの期間を短縮することができます。

お家で苗作り…右が小松菜の苗です

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