【野菜づくり|家庭菜園】おススメの本、中級者向け

2022年4月7日

目次

【中級】無農薬でつくるおいしい野菜 婦人之友編集部著

発行が1985年、かなり古い本ですが…

それぞれの野菜について無農薬で作る方法を図と写真を交えながら、かなり詳しく書いてあります。

これは良書です、めっちゃおススメします。

堆肥の使い方にちょっと癖があったり、現代の家庭菜園では実践が難しい箇所があったりするのですが…それよりも無農薬で野菜作るノウハウに特化した内容は素晴らしいです。

特に、それぞれの野菜について「いつ種まき、苗植えすれば無農薬でを作りやすいのか」ずばっと紹介しているあたりは潔く、最近のノウハウ本にはない気持ちの良さがあります。

このタイミングがどんぴしゃりでして…手放せずにずっと愛用しています。

※野菜には「作りやすい時期」と「作り難い時期」があるのですが、最近のいい加減な媒体だと「両方作れます」で紹介してたり、なんだかな~と。

著者は「婦人之友編集部」数年無農薬で野菜を作り続けた方の畑を数年取材して生まれた本なのだそうです。

子供たちに安全な野菜を食べさせてあげたい…そんな想いが詰まった一冊です。

【中級】藤田智の野菜づくり徹底Q&A 藤田智著

家庭菜園の藤田智先生の本です。

野菜の育て方を順を追って説明する内容ではなく、野菜づくりで生まれる疑問や悩みとその解決方法を解説した本です。

さすがに凄いです、痒いところに手が届くといいますか…野菜を作って、ふと感じる、疑問や悩みごとのほとんどすべてを整理して、分かり易く説明してあります。

野菜を育てていると、大きくならなかったり、色が変わってしまったり、見たことない虫にやられたり…なにかと悩ましい問題が起きるものです。

でも大丈夫、大体の解決方法はこの本に書いてありますから(^^♪

おススメの使い方は、それぞれの野菜を育てる前に読んでおくことです。

一年に一回しか野菜作りはできませんから…わざわざ失敗して経験を積まなくても、本書で事前に勉強しておけば時間を短縮して沢山の経験を積めるかもしれません。

ひととおり野菜作りを経験したあと、もっとキレイに美味しい野菜を収穫したい、家庭菜園2年目3年目の方におススメする一冊です。

【中級】暦に学ぶ野菜づくりの知恵 畑仕事の十二か月 久保田豊和著

カレンダーに書いてある立春、彼岸、夏至、秋分、大寒などなど、普通に生活してるなら、大して気にする必要はないんですよね…

これは「二十四節気」「雑節」と呼ばれ、季節の移り変わりを教えてくれるものです。

この「二十四節気」「雑節」は農事(農作業)と深く関わっていて、昔の農家さんは、いつ畑を耕し、種を撒き、草を取り、収穫して、畑を片付けるべきかを「二十四節気」「雑節」で知ったのだそうです。

この本は、1月から12月まで各月の「二十四節気」「雑節」の意味と、その季節にどんな畑仕事をするべきかを教えてくれます。

2月4日(頃)は立春
「東から吹く春の風、氷を溶かし始める」畑の氷が解けたらジャガイモを植え始めましょう。
3月18日(頃)は春の彼岸入
「暑さ寒さも彼岸まで」本格的な農耕の季節…豆類や夏野菜などの種まきが始まる時期です。

久保田豊和著 「暦に学ぶ野菜作りの知恵 畑仕事の十二か月」家の光協会

農業高校の先生が書かれた本で、分かり易くてすごく読みやすいです。

昔の農家さんの知恵だけでなく各季節にやっておきたい農作業についても現代風に紹介しています。

いまの時代、農業技術の進歩で季節外れでもいろんな野菜を手に入れられるようになりましたが、それだけじゃやっぱり寂しくて、自然のリズムで野菜を作り、季節の変化を楽しむ生活の方が豊かなんじゃないかな…なんて考えさせられます。

家庭菜園で生かせる、先人たちの知恵を学べる一冊です。

【初級~上級まで】イラスト基本からわかる土と肥料の作り方・使い方 後藤逸男著

東京農業大学、名誉教授の後藤逸男先生が書かれた本です。

土とは何かから始まり、土壌診断、土づくり、プランターの土づくり、肥料のこと、肥料の使い方、作り方まで解説した一冊です。

ただのノウハウ本ではなく「土壌学のさわり」から「実際の家庭菜園で応用する方法」までイラストを使って、素人にも分かるように説明してあります。

この本は凄いです、めちゃくちゃ分かり易い。

なぜ畑の土は酸性になるのか、陽イオン交換容量とはなにか、植物の根と土の関係などなど、説明が難しい内容だってなんのその、まったく下知識なしで理解することが出来ちゃいます。

難しい概念を難しい言葉を使って説明するのは頭のいい人にとっては簡単なんでしょうけど…この本は難しい概念を少ない字数と分かり易いイラストを使って説明してくれるので理解しながらどんどん読めちゃいます。

かなり細かいところまで網羅してるので、これ一冊あれば土づくりの方法も肥料の使い方も、プランターの土だって大丈夫、もう判断に迷うことはありません。

例えば、プランターの素材に合わせた土の選び方まで解説があるんですよ~いやまいった‼

大学の先生が書かれた本なんですけど、読み手にすごく優しくて、家庭菜園を楽しむすべての方におススメしたい一冊です。

【中級】永田農法でかんたん、おいしい野菜づくり 監修 永田照善治 杉原葉子

永田農法で野菜をつくる方法を紹介した本です。

※永田農法は本著の監修をされている永田照善治さんが作られた農法です。
本著では野菜本来に備わっている「おいしさの力」を引き出すために栽培環境をギリギリの状態にする方法と紹介されています。

永田農法は、マンガ「美味しんぼ(49話、大地の赤)」で緑健農法の名前で紹介され広く知られるようになりました(かくいう私も美味しんぼで知りました)。

「苗植えする前に根を切る」「水はけを良くする工夫をする」「液体肥料で少しずつ野菜に肥料を与える」などなど、永田農法の具体的な方法を学ぶことが出来る一冊です。

基本的な永田農法の考え方から始まり、永田農法で作れる各野菜の作り方が説明されています。

特に難しいとされているのが「液肥の使い方」で、各野菜で頻度やタイミングが変わるので注意が必要です。永田農法を実践されるのであれば「液肥の使い方」はこの本で勉強しましょう。

※因みに…永田農法で必要とされている住友液肥はアマゾンで入手可能です(便利な世の中になったもです)。

野菜作りをするのなら、一度は試してみたい永田農法…本書で永田農法を学べば、海原雄山も唸るほど美味しいトマトが作れるかも(^^♪