食品安全委員会とは? 食の安全に関する情報をこんなに簡単に手に入れられるなんて知りませんでした。

2021年9月22日


わたくしニュースもあんまり見ないですし、勉強不足でして…行政の組織って良く分かんないんですよね。

なんとか委員会とか言われると、頭が拒絶反応に…


それでも食品企業の品質管理担当ですから、せめて食の安全に関わる組織のことぐらいは勉強しておかねばと思いまして、食品安全員会なる組織について調べてみました。


食品安全委員会は食品安全基本法に基づき、2003年、内閣府に設置されました。

ちなみに、2003年の数年前に起きた食品事故を調べてみますと

2000年 雪印集団食中毒事件
2001年 BSE(牛海綿状脳症、狂牛病)事件
2002年 牛肉偽装事件

食品に関わるでかい事件があったようです…この頃、食の安全を求める世の中の流れみたいなものがあったのかもしれません。


では、食品安全委員会は何をしているのか?

この説明文は、食品安全委員会のHPからそのまま引用させていただきます。(自分勝手な説明で、間違ったら食品安全委員会の方からお叱り受けてしまいそうなので)

「食品安全員会は、リスク管理機関である厚生労働省や農林水産省などからの諮問に応じて、食品の健康リスクを科学的に評価しています」

※よく聞く言葉「諮問(しもん)」ですが、意味が分かっていないので、ネットで調べてみますと「法令上定められた事項についての意見を求めること」だそうです。


つまり、食品安全委員会は「厚生労働省や農林水産省から意見を求められて、食品の健康リスクを科学的に評価しているところ」となります。


例えば、農薬、食品添加物、動物用医薬品などは「それ以上使ってはだめですよ」といった基準値やルールが定められていますが、そのルールを決めるのがリスク管理機関(厚生労働省や農林水産省)で、その基準値やルールの科学的な根拠を調べる(評価する)のが食品安全委員会ということなんですね。

ADIの設定も食品安全委員会で行われている「リスク評価」の一つです。

ADIについてはこちらも参考にどうぞ。


リスク評価(食品健康影響評価)は客観的かつ中立的に行われなくてはいけません。

誰かの都合のいいように評価しては駄目ですってことなんでしょう(←これは個人的な解釈)


だから、食品安全委員会はリスク管理(厚生労働省や農林水産省など)から独立して内閣府に設置してあるんですね。


食品安全委員会には食品ハザード(危害)ごとの専門調査会等があります。

添加物専門調査会、農薬専門調査会、汚染物質専門調査会、微生物・ウイルス専門調査会などなど…それぞれの調査会でいろんな食品の健康リスクを評価しているんですね~


他にも、食品安全委員会いろいろな活動をしていますが、その中でも重要な役割として「リスク評価の結果を、正しくわかりやすく消費者、事業者に伝えること」としているようです。

確かに、食品安全委員会のHPを見ますと、重要なお知らせ、消費者の傾け情報、お母さんになるあなたへ…などなど、食品の安全にかかわる、凄く分かり易いメッセージをたくさん見ることができます。

最近のトピックスでは「豚コレラについて」とか、食中毒予防のポイント「バーベキューやピクニック」なんてお知らせも。

食の安全に興味がある方は是非食品安全委員会のHP見てみてください。

※個人的な感想ですが、重要なお知らせの平成27年12月8日「健康食品」に関するメッセージと報告書とか、健康食品を口にする人なら絶対読んでおくべきです!! 委員長、座長の国民の皆さんへの愛情を感じてしまう。


食品安全委員会について調べてみました。

こんな時代です、ネットやテレビには情報があふれて、何が正しいのか判断が難しいですけど、食品の安全に関しては、中立、公平に科学的な評価をしてくれている組織があって、しかもその結果(情報)は簡単に手に入れられることは、消費者としてありがたいことです。


反対に言えば、自分が食べる食品の安全について関心を持つことは人としての義務なんじゃないですかね。


おっと真面目な感じになっちまった。

今日はここまで~