【ぶらり畑散歩】2020年1月<群馬県昭和村、埼玉県西部>
真冬ですからね、群馬と埼玉の畑見に行っても野菜は育ってないだろうなとは思いましたが…冬の畑の写真も撮っておきたくてぶらりと出かけてみました。
群馬県昭和村
ちょっと早起きしまして、ピリリと気持ちのいい寒さの中、畑見ながらお散歩してみました。
ほうれん草
雪のある畑でも、ほうれん草がけなげに生きてました。
ほうれん草は寒さに強い作物でして、わざと寒さに晒してから収穫する「寒じめほうれん草」なるものもあります。
寒さにあてると、ほうれん草は自分の葉を凍りつかせないように、葉に糖分をため込みます。だから「寒じめほうれん草」は普通のほうれん草より甘くなるんです。
それでも、ガンガンに凍り付いたほうれん草はさすがに商品価値が下がりますから、外気温が下がりすぎないようにコントロールするのが農家さんの腕になります(寒い中、放置すればいいってものではありません)。
甘みの乗った「寒じめほうれん草」めっちゃ美味しいです~畑で食べると果物みたいに甘さを感じるんですよ。
霜よけの不織布(ふしきふ)で寒さから守られたほうれん草もありました。この白い布、作物を寒さから守るためのものですが、これ一枚作物の上にかかっているだけで、全然違うんです。
この不織布、農業関係者の間では、なぜかパオパオと呼んでいます(初めて聞いたときふざけてんのかと思った)。または、作物の上に直接乗っけるから「べたがけ資材」とも言います。
これ、薄い布を広げるだけに見えますけど、べたがけ作業(パオパオ広げる作業)は意外と重労働なんです(ちょっとでも水分含んだパオパオめっちゃ重い)。しかも下手くそが広げると、あっという間に風で飛んじゃうし…この畑、めっちゃ広いし、べたがけするの大変だったろうな~
他にも露地野菜ありました
けど、これなんの野菜だか分らん…寒さに負けず青々してるし、葉っぱの形からアブラナ科(キャベツとかブロッコリーの仲間)の野菜だってことは分かるんですけど、結局謎のままです。
とりあえず綺麗な畑と野菜だったので、写真撮っておきました。
埼玉県西部
川越近辺から狭山にかけての畑の様子です。
やっぱりほうれん草
埼玉も群馬ほどではないですが、寒い…ここにもほうれん草ありましたけど、やっぱり寒さよけのビニールトンネルで守られていました。
このビニールトンネル、穴が開いてます。この穴がとっても大事で、トンネル締め切ったままだとさすがに日中気温が上がった時、中の作物高温で焼けてしまうので、温度調整の役割を果たしているんです。
穴の大きさと穴の数で温度の調整をしています。夜から朝にかけては、寒さを避けて、日中の高温からも作物を守る、便利な資材なんですね~
収穫中の人参
収穫中の人参畑がありました。もうすっかり寒いですからね、葉っぱは赤茶色です…でも、決して病気などの異常ではありません。冬の人参畑はこんな色なんです。
おそらくこの辺の農家さんは冬の間、少しずつ人参掘って、洗って、選別して、コツコツ出荷しながら売り上げを立てていくのでしょう。人参は土から掘り上げなければ、まだまだ痛みませんからね。
寒い中、人参洗うの大変だ…(本当につらいのよ)
狭山のお茶畑
ほとんどの畑はお休みです
埼玉の畑も、基本的には冬の間お休みです。次の作付けは早くて2月頃、春にんじん、3月~4月にかけて大根、きゃべつなどなどですかね…