マメ科の根粒菌とは?|根粒菌の働きを活用する方法
<この記事の内容>
根粒菌の簡単な説明と根粒菌の働きについて、家庭菜園で根粒菌を生かす方法について解説しています。
根粒菌とは?
それほど小難しいことを覚える必要はありません。
根粒菌は「マメ科植物と共生して、空中の窒素ガスを植物が利用できる窒素化合物に変えてくれる」微生物の総称です。
根粒菌はマメ科植物の根に入り込み、こぶ状の「根粒」を作ります。その中で根粒菌は植物から供給された糖(光合成産物)を使い、空中の窒素を窒素化合物に変えてくれるんです。
マメ科の枝豆やインゲン豆を畑で育てれば、根粒菌の力で土に窒素成分が供給されることだけ知っておきましょう(^^♪
根粒菌のはたらきは?
根粒菌は空中の窒素を固定して植物(マメ科の)に供給する働きをします。
植物にとって窒素はとっても大切な栄養素で、その窒素を含む窒素ガスは空気中に80%も存在しています。
ですけど、悲しいかな植物はこの窒素ガスを直接利用することが出来ません。
だけど、根粒菌は空中の窒素を固定して植物(マメ科の)に供給してくれるんです。
ね、すごいでしょ、根粒菌
どうやらマメ科だけじゃなくて、他にも共生する植物があるらしいのですが…ここから先は専門的な知識になるので割愛します(勉強不足でスイマセン)。
根粒菌の働きを活用する方法 ①コンパニオンプランツ
マメ科の植物と根粒菌の共生を活用したコンパニオンプランツをひとつ紹介します。
枝豆とトウモロコシの混栽です。
トウモロコシは窒素要求量の多い植物ですから、枝豆を近くに植え付ければ根粒菌が固定した窒素を利用して有利に育つことが出来るとされています。
それに、トウモロコシの天敵「アワノメイガ」は枝豆が出す成分を嫌うのだとか…
コンパニオンプランツの効果については都市伝説的なものが多く(エビデンスとして信用できる資料がない)確証ある記載が出来ないのですが、個人的な経験からこの組み合わせは効果があると考えています。
根粒菌の働きを活用する方法 ②緑肥による地力向上
マメ科の緑肥を育てて根粒菌の力で土に窒素成分を供給、地力を向上させる活用方法があります。
マメ科の緑肥で代表的なものは、ヘアリーベッチ、クロタラリア、クローバーetc…
すこし難易度高く感じる土作りの方法ですが、実はそんなことはありません。種だって小袋で手軽に購入できるんですよ。
おススメのマメ科緑肥
クローバーは背が低いので畝間や畑の周りに種まきしても良いです。
有機物の補完にもなりますし、窒素成分も畑に補完できるとなればマメ科の緑肥はさらにおススメです。
《関連記事》【家庭菜園】緑肥で土作り、緑肥の種類と効果まとめ
おわりに
微生物の世界は深くてめっちゃ面白いです。確信がなくて難しい記述が出来ないのが残念ですが、のめり込めばのめり込むほど野菜作りも楽しくなるはずです。
マメ科植物と偉大な根粒菌
さわりだけで構いません…その力を知って、試行錯誤して育てている野菜の変化を楽しんでは如何でしょうか。
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