【家庭菜園】無農薬栽培|水菜の育て方
ミズナを無農薬で育てる方法を時期ごとに解説しています。
水菜の主な病害虫と対策
<水菜>
水菜はアブラナ科の野菜です。
アブラナ科の野菜はとにかく虫の被害が多いので注意しましょう。
<水菜の主な病害虫と対策>
・アブラムシとアブラムシがもたらす伝染病
対策:窒素肥料のあげ過ぎに注意しましょう。
・キスジノミハムシ
対策:種まきしたら「べたがけ」して発芽直後の害虫被害を防ぎましょう。
・アオムシ、コナガ、ハモグリバエ、ヨトウムシ類
対策:防虫ネットで害虫から小松菜を守ってあげましょう。
※防虫ネットは必要です‼
・軟腐病…高温と湿気で発生する病気です。
対策:風通しを良くして、水菜が育ったらなるべく早く収穫してしまいましょう。
水菜の栽培時期は?
おススメ品種で水菜の栽培時期を確認してみましょう。
タキイ種苗さんの「京みぞれ」
特徴:栽培期間が長くて育ちが早い品種なんです。
水菜の栽培時期はとても長くて、露地の畑で3月上旬~9月中旬頃ならいつでも種まきできる野菜です。
※それぞれの季節に合わせて、寒さ暑さ対策は必要になりますので注意してください⇒詳しくは下記「季節ごとの栽培注意点」に書きました。
おススメの種まき時期は3月下旬~4月上旬、9月の上旬~中旬です⇒水菜は暑さに弱い野菜なので、真夏の栽培はおススメしません…
水菜は種から育てる?苗を植え付ける?
水菜は種から育てる方法をおススメします。
ホームセンターで時々水菜の苗が販売されていますが、正直あまり良い状態の苗を見かけません。
水菜は発芽率が高く、生育期間も短いので「種まき」しても育てやすい野菜です。
苗は種に比べて高いですしね、水菜は種から育てましょう。
水菜栽培に必要な肥料量は?
水菜は葉っぱを食べる野菜なので、肥料成分の窒素(N)がとても需要になります。
小松菜を育てるのに必要な窒素(N)成分量は10a(1,000㎡)あたり10㎏が基準です。
参考)千葉県‗主要農作物等施肥基準‗施肥基準(野菜:えだまめ~みずな)‗水菜
窒素成分で10㎏と聞けば、大量の肥料が必要に感じてしまいますが、この数字は10a(アール)=10,000㎡の畑で水菜を栽培する場合です。
※ちなみに、10aの畑でフルに水菜を栽培すると1.7tも収穫できてしまいます。
1㎡の家庭菜園で小松菜を栽培するなら、必要な窒素成分量はたったの10g⇒窒素成分を5%含む肥料なら200g(200g×0.05=10g)でOKです。
とはいえ、これはあくまでも目安に過ぎません。
畑には前作の窒素肥料が残っている可能性が多々ありまして、その場合、基準量の窒素肥料を撒いてしまえば完全に「肥料の入れ過ぎ」になってしまいます。
窒素肥料を入れすぎるとアブラムシ被害の原因になってしまうので要注意です。
オススメする肥料のあげ方は、種まき前に少しの肥料(基準の半分ぐらいかな…)をパラパラ、あとの不足分は生育を見ながら追肥するやり方です。
水菜は生育期間が短いので液肥で足りない肥料成分を補うやり方もあります。
水菜が好む土壌pHは?
小松菜が好む土壌pH(酸度)は6.0~6.5とされていますが(化学肥料を多用していない畑であれば)あまり気にする必要はないでしょう。
極度に酸性を嫌うほうれん草と違って、あまりpH障害 は起きません(個人の経験です)。
土壌pHの調整には石灰を使用するのが一般的ですが、石灰の入れ過ぎも良くないので、石灰を使用する前には土壌pHを測定して適切な量を使うようにしましょう。
水菜の株間、条間は何cm?マルチは必要?
株間:5~20cm⇒おススメは5~7cm
※水菜は株間が広いと大株に育ち、株間が狭いと小株に育ちます。
条間(すじ撒きの場合):15~20㎝
畝立て:水はけの良い畑なら平畝で大丈夫です⇒水はけに心配があるのなら畝を盛り上げて平高畝にしておきましょう。
マルチ:地温の低い季節(3月~4月、10月の種まき)は黒マルチがあると良いのですが、無くても大丈夫です。
水菜の種まき方法は?
水菜の種まき方法は小松菜やカブと同じです。
⇒種まき方法は動画の方が分かりやすいのでこちらをどうぞ↓
多めに種が落ちても大丈夫、後から間引きで株間を整えてあげましょう。
※間引きのタイミングは早くても構いませんが、本葉が2~3枚展開した頃には終わらせましょう。
小松菜の無農薬栽培|時期ごとの管理方法は?
3月下旬~4月上旬の種まき 芽出し(発芽)に注意
3月~4月の上旬は上手に芽出しするために「種まき直後のひと手間」が大切になります。
種を撒いて芽出し(発芽)させるためには、温度と水分の確保が大切です⇒この時期はまだ、ちょっと寒いので、種まきした直後に不織布(パオパオ)で「べたがけ」してあげるとキレイに発芽してくれます。
※水菜も小松菜も5℃以上あれば発芽しますが、適温は20℃~25℃とされています。
注意)暖かくなったのに不織布(パオパオ)を掛けたままにしておくと、今度は温度が高くなりすぎて芽が徒長(もやしみたいにひょろひょろな状態)してしまいます。水菜や小松菜が発芽したら、不織布は早めに回収してしまいましょう。
べたがけを外した後は害虫の餌食になってしまいますので、すぐに防虫ネットを張ってください。
4月下旬~5月の種まき 害虫対策があれば大丈夫
4月も下旬になると気温もだいぶ高くなるので、芽出し(発芽)失敗の心配は少なくなります。
もう発芽のための不織布は必要ありませんが、害虫の活動が活発になってくるので、種を撒いたらすぐに防虫ネットを張ってあげましょう。
6月~8月上旬の種まき 暑さ、湿度対策を
水菜は暑さに弱い…ぶっちゃけこの時期の種まきはおススメしません。
水菜が大きく成長した頃、暑さと湿度で病気になることが多々あります。この時期に種まきするなら、株間と条間を広めにとって、生育後半の通気性を確保してあげてください。
あまりにも気温が高いのであれば、寒冷紗で温度をコントロールする必要があります。※寒冷紗には防虫効果もあるので安心です。
この時期は気温が高く、水菜も小松菜もぐんぐん育ちますが、収穫できる大きさになってから痛み始めるまでの時間も異常に短く、収穫適期(野菜を美味しく食べられるタイミング)の判断が難しくなります。少し小さくても、みずみずしくて美味しそうなら収穫してしまうことをおススメします。
8月下旬~9月の種まき 気を付けるのは害虫だけです
気温が下がり始めて、生育に適した時期になります。
防虫ネットさえしてしまえばそれほど気を使う必要はないのですが、種まきから発芽までの間に畑が高温で乾燥してしまうなら、水やりが必要になります。
10月の種まき 年内最終の種まきです
10月に入ると活動している害虫がだいぶ減ってくるので防虫ネットを使わず不織布(パオパオ)だけでもキレイに育てることができます。
※気温は日に日に下がってくるので10月上旬には種まきを終わらせるようにしましょう。
水菜の収穫タイミングは?
小松菜の背丈が20㎝程に成長したら、みずみずしいうちに収穫しちゃいましょう。
畑で育った水菜菜は、収穫しないまま畑に植えておくと抽苔(とう立ち)して美味しくなくなってしまいます。
それに、畑に植わっている時間が長いほど病気になる確率も高くなります。
※春から夏の気温が高い引きの収穫は、収穫後の小松菜が熱を持たないように注意してください。
小松菜などの葉物野菜は収穫時の管理次第でよい状態を保てますから…ちょっとだけ気を使いましょう‼
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