【家庭菜園】トマトを室内で育てる方法|温度管理、日当たり、誘因と整枝、受粉の方法、室内栽培のメリットデメリットについて
トマトを室内で育てるための情報を紹介しています。
トマトの生育適温|室内での温度管理は?
トマトの生育適温は?
トマトは南米のアンデス山脈の高地で生まれたナス科の野菜です。
夏野菜の中では比較的に冷涼な気候を好み、生育適温は15℃~25℃、最低10℃以下、最高30℃以上を嫌います。
室内での温度管理は?
人が快適と感じる温度帯とトマトの生育適温は同じなので、人に合わせた温度管理(夏ならエアコン、冬なら暖房)で大丈夫、トマトのために特に気を遣う必要はありません。
心配なのは、冬場の夜と人が不在になる夏の日中です。
24h監視できて、スマホで温度変化を確認できる温度計が安価に入手できるので、寝ている間、不在時の温度変化も確認しておきましょう。
冬場の夜はどうする?
経験上ですが、夜寝る前までに暖房をつけておけば、就寝中に暖房を切っても急激な温度変化は起きません。※もちろん、お住いの地域やお家の構造で事情は変わります。
夜中に温度が下がり切った時間帯にタイマーで暖房を入れるようにしておけば、人もトマトも快適です(^^♪
夏場の日中はどうする?
人が不在時の室内は、夏場になると簡単に30℃を超えてしまいます。
やっぱり、タイマーで冷房を入れて温度管理したいところですが…トマトのために電気代を使うのはもったいないですよね。
トマトは30℃を超えると節間が伸びて、実成りが悪くなってしまいますが、水さえあれば枯れることはありません。
選択肢は2つです⇒電気代を使ってトマトの生育を守るか、トマトの生育に多少の影響があっても構わないので、日中の温度管理を諦めるか…そこから先は個人の判断にお任せです。
トマトは室内のどこで育てる?
室内のトマトは日当たりの良い窓際で育てましょう。
トマトは陽性植物で元気に育てるには強い光が必要です。
光が弱いとトマトの木は節間が伸びて、ヒョロヒョロと元気のない状態になってしまいますし、花はちょっとしか咲かないし、トマトもなりません。
※できれば朝日がさんさんと降り注ぎ、せめて午前中いっぱい日が差し込む窓が欲しいです。
そうなんです、そんな窓は贅沢なんです。
都市部や住宅街に住んでいれば、そんな窓にお目にかかることは殆どありません。
でも大丈夫、植物育成用のLEDを使う手もあります。
LEDは電気代も安いですし、とにかく明るいですから部屋を照らすライトとしても併用できます(使い方次第で部屋がおしゃれになるかも)
日当たりが悪い窓際でもLEDで光を足してあげればOK。
LEDライトは1日12hを目安にトマトに照らしてあげます。
管理人愛用のおススメLEDライトです… BARRELのAMATERAS、とにかく明るくてトマトも元気に育ちます。
これもおススメ、BARRELのTUKUYOMI
トマトの培養土は?
ホームセンターで購入できる野菜用の培養土でOKです。
使いまわしの土を使う場合は、熱湯消毒して有機物(腐葉土がおススメ)を補給しておきましょう。
トマトの肥料はどうする?
新品で肥料入りの培養土なら、元肥は必要ありません。
再利用した土を使う場合は、土を混ぜるときに一つまみ入れてあげます。
※少なくても大丈夫、後で追肥できますし、多すぎると生育障害を起こしてしまいます。
栽培中の追肥は液体肥料で十分です…これ使ってます↓
固形肥料(ペレットや粉体)を使う場合は株から離れた場所に穴をあけて土の中に入れてあげましょう。
プランターの大きさは?
ミニトマトは意外と小さなプランターでも育てられます。
※もちろんプランターの容量が大きければトマトを大きく育てることができますが…
15cm×28cm(深さ12cm)の小さなプランターでもちゃんと実をつけました‼
室内で育てるトマトの苗はダニ対策をしておきましょう
ホームセンターなどでトマト苗を購入した場合、既にダニ類がトマト苗についている可能性があります。
そのまま室内で育てると、あれよあれよとダニ類が産卵を繰り返して増えちゃいますので、購入してすぐに農薬を使って消毒するか、1週間ほど毎日霧吹きで葉っぱに水をかけてやりましょう。
※ダニ類は乾燥を好み、水が苦手です。
室内で育てるトマトの誘因、整枝、摘心はどうする?
トマトの誘因は?
トマトは自力では立ち上がれない植物です。
ある程度の大きさになったら紐で吊るしてあげましょう。
根元に結んで、成長に合わせて紐に巻き付けてあげればOK
室内で育てるトマトの整枝、摘芯方法は?
一般的にトマトは主枝(ど真ん中の木)を成長させて、脇芽を取り続けて育てますが、この方法ですとトマトの木が高くなりすぎてしまいます。
窓枠の高さにも限界がありますから、高く伸びすぎた部分は光を当てることも出来ません。
そこでおススメするのが、主枝の成長を途中で止めて、脇芽を生かす方法です。
①主枝が好きな高さまで育った時点で、主枝を摘芯(生長点を取る)⇒主枝の生長点を失ったトマトは、脇芽を伸ばし始めます。
②脇芽も放置しておくとどんどん伸びてしまうので、花が咲いたらある程度のところで摘芯します。
③トマトはあらゆるところから脇芽を伸ばすので、好きな場所の脇芽を残して摘芯を繰り返します。
この方法はトマトを低くコンパクトに育てることができるので、室内栽培におススメです。
主枝と脇芽を入れ替える高等技術もありますが(連続摘心といいます)まだ室内で試したことがないので割愛します…いずれ挑戦して記事にします‼
連続摘心について詳しく説明した資料があるので気になる方は参考にどうぞ。
参考)トマト連続摘心栽培
室内トマトの受粉方法は?
トマトの花は受粉させなければ実をつけてくれません。
外の環境ですと、昆虫や風が花粉を運んでくれますが、室内だとそうはいきません。
室内で受粉させる方法は簡単です。
花が落ちない程度に軽くトマトの木をゆすってあげるか、指ではじいて振動を与えてあげます。
トマトを室内で栽培するメリットは?
室内栽培のメリットは害虫被害がいないことです。
無農薬栽培で最大の天敵はダニ類です。
ダニ類は一度トマトについてしまうと無農薬で除去するのは難しく、ダニ類をトマトに寄せ付けない管理が一番です。
畑やベランダでトマトを育てると、ダニ類は何処からともなくやって来てトマトについてしまいます。
室内にダニ類(サビダニなどのトマトを食害するダニ)を持ち込みさえしなければトマトがやられる心配はありません。
室内栽培のデメリット
どんなに日当たりの良い窓があっても、植物育成用LEDを使っても、室内は外の環境に比べて日光不足になってしまいます。
日光が少ないので、収穫量は外の畑に比べて少なく、多少の徒長(節間が伸びる)は我慢する必要があります。
トマトの木は室内で越冬できる?
暖かい季節にトマトの木を大きく育てて、室内の温度が大体10℃以下ならなければ、トマトは室内で越冬可能です。
せっかく育てたトマトですから、大事に育てて越冬させちゃいましょう。
暖かくなると根元からまた新しい芽が出てきます。
新芽を育てて大きくなったところで去年の木をバッサリ切り落としてしまえば、2年目もいけるかも(^^♪
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