【大根の育て方】無農薬で育てる春の大根
春の大根を無農薬で大きくキレイに育てるコツ、無農薬栽培に適した種まき時期についてです。
春大根を無農薬で育てるコツは?
春の大根を無農薬で育てるコツは「なるべく早い時期に種まきして、害虫にやられる前に収穫する」です。
春大根にとって最大の敵は土壌線虫でして…土壌線虫は収穫間近の大根を食い荒らし、肌をボコボコにしてしまいます。そうなるともう、気持ち悪くて食えたもんじゃありません。
土壌線虫は気温が高くなると活発に動き始めます。ですので、春の大根はなるべく早い時期に種まきして気温が高くなる前に収穫してしまいましょう。
※生育後半になるとモンシロチョウがやって来て青虫君を産み付けますが、葉っぱが大きく展開してしまえば、こっちのモノのです。大根(根)にはそれほど影響しないので気にしなくて大丈夫です。
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無農薬栽培|春大根の種まき時期は?
おススメするのは3月の下旬(お彼岸過ぎ)になります。
害虫の心配をするのなら、もっと早い時期にトンネル資材を使って種まきした方が安全なのですが…家庭菜園でそこまでする必要はないでしょう…トンネル張るの面倒くさいし(*_*;
暖かくなるのをじっと待って、保温資材が要らなくなるタイミングが来たら、すぐに種まきする作戦でいきましょう‼
春大根のおススメ品種は?
春大根の栽培で忘れちゃいけないのは「種まき直後から生育初期の気温がとても低い」ことです。
大根は生育初期にある程度の低温にさらされると、抽苔(トウ立ち)を始めそれ以上大きくならなくなってしまいます。
ですので、春どり大根を作るなら、抽苔(トウ立ち)の遅い品種を選ばなくてはいけません。
※種の説明に「とう立ちが極めて遅い」「晩抽」の記載があるものを選びましょう。
これです↓
春大根の前作は?
結論は「春大根の前作は気にする必要なし」です。
春先の早い時期に種まきするなら、前作は秋の野菜で「冬の畑には何も植わってなかった」はず⇒秋の野菜作りが終わって(ちゃんと畑を片付けていたなら…)2か月程度の時間、畑は休んでたことになります。
これだけ時間が空いてれば、あまり前作を気にする必要はないでしょう。
そもそも、大根は連作に強い野菜ですから大丈夫でしょ。
※秋野菜には大根や白菜などのアブラナ科野菜が多くて、連作をどうしても避けられない事情もあります。
前作の秋、畑に余裕があるのであれば、緑肥のエンバクを植え付ける方法もあります。エンバクはイネ科なので連作を回避できますし、線虫抑制効果もあるので大根の前作にはもってこいです。
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春大根の畝作りは?|マルチは必要?
春大根を育てるのにおススメするのは黒マルチの平高畝です。
種まき前から土を盛る高畝で大根が育つ土の深さを確保⇒大根が大きく育ちます。
黒マルチの平高畝は地温を上げる効果もありますから、春先の気温が低い時期にぴったりです。
春大根の肥料は?
大根は以外と肥料要求量が少ない野菜です。
参考に千葉県の施肥基準量を確認してみましょう。
※プロ向けの資料で面積単位がでかい(10a=1,000㎡あたりの量) ので気を付けてください。
窒素:6‐りん酸:12‐加里:6(㎏/10a=1,000㎡)
参考)千葉県‗主要農作物等施肥基準‗施肥基準‗だいこん(マルチ春夏どり栽培)
ちなみに…この資料で人参(春まき)の施肥基準量を見てみると窒素:15(㎏/10a)ですから…おなじ春まきの根菜でも、大根の肥料は人参に比べて半分以下です。
肥料の量については細かいことは考えず「少なめのパラパラ」にしておきましょう。
前作で施した肥料がまだ畑に残っているかもしれませんからね。
窒素肥料をあげ過ぎるとアブラムシ発生の原因になってしまいます。
とにかく大根の肥料は「少な目」にしておきましょう。
大根の種まきの方法は?
大根の種まき方法は春も秋もおなじです。
・種まき:2~3粒
・株間:25~30cm、条間:45㎝~60cm
大根の間引きタイミングは?
本葉が2~3枚になるころ一番成長が良い株を残して間引きます。
間引き後の管理は?
基本放置でOKですが、様子を見ながら草取り、追肥をしてあげてください。
※葉っぱの色が黄色っぽくなってきたら要注意です…畝間にパラパラと追肥をしてあげましょう。
収穫
大根が大きく育ったら、葉っぱがみずみずしいうちに収穫してしまいましょう。
ちょっと早いかな…と思うタイミングで収穫することをおススメします。
春の大根は畑に残しておいても、何も良いことはありません⇒油断すると病害虫にやられちゃいます。
大根の状態が良いタイミングで収穫するのは無農薬で大根作るコツのひとつなんです。
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