【大根の育て方】季節ごとのおススメ品種まとめ、品種特性を知って失敗しない種選びをしましょう
大根は上手に栽培すれば通年収穫できる野菜になりましたが、これは各種苗会社さんの努力の結晶なんです。
ではでは、各季節におススメの大根品種とその品種特性について説明していきますね。
注意)それぞれの種まき時期と収穫時期はおススメ品種の「中間地」の作型で記載しています。
注意)ひとつの品種が異なる季節に適合する場合も多々ありますので、購入、種まきする際には必ず種袋の裏側にある作型表を確認してください。
【春どり大根】種まき時期:2月~3月下旬⇒収穫:4月~5月
この期間の栽培で忘れちゃいけないのは「種まき直後から生育初期の気温がとても低い」ってことです。
大根は生育初期にある程度の低温にさらされると、抽苔(トウ立ち)を始めそれ以上大きくならなくなってしまいます。
ですので、春どり大根を作るなら、抽苔(トウ立ち)の遅い品種を選ばなくてはいけません。
オススメ品種はこれ⇒タキイ種苗株式会社 つや風
【初夏どり大根】種まき時期:4月中旬~5月⇒収穫:7月
種まきから収穫まで高温が続き、病気の発生確率が高い時期になります。
初夏どり大根の品種特性は、耐暑性と耐病性(萎黄病、ウイルス病)です。
おススメ品種はこれ⇒トーホク交配 夏つかさ
【夏どり大根】種まき時期:5月上旬⇒収穫6月下旬~7月上旬
「初夏どり大根」よりさらに高温が続く季節の大根です。
求められる品種特性は、やっぱり耐暑性と耐病性(萎黄病、ウイルス病)になります。
※個人的な意見ですが…東北や北海道の冷涼地を除いて、この時期の栽培はおススメしません(だって大根は冬の野菜ですもの)。
だがしかし‼ 夏大根の決定版ともいえるすごい品種があるんです。それがこれ↓
サカタのタネ「献夏37号」晩春撒き、初夏どり大根の代表品種です。どの農家さんも「暑期の大根はやっぱ献夏37号だな」って言ってました…そのくらい優秀な品種なんですね
【秋冬どり大根】種まき時期:9月上旬~中旬⇒収穫:11月~
種まきしてからだんだんと気温が低くなる時期の大根になります。
とはいえ、種まき時期はまだ気温が高いので、求められる品種特性は変わらず耐病性です。
※1年で一番大根を作りやすい時期となります。
これもかなり名の通った凄い品種です。
ス入りが遅いのも特徴で、おそらく乾燥に強い品種ってことなんでしょう。
【冬どり大根】種まき時期:9月中旬~下旬⇒収穫:12月
低温期に成長する大根になります。
ですので、品種特性は低温伸長性と耐寒性になります。
おススメ品種②タキイ種苗株式会社 YRくらま
※因みに「YR」はYellows Resistanceの略記号で、萎黄病に強い品種につけられます。
おわりに
大根はそもそも冬の野菜ですが消費者の要望もあって、通年供給することが求められてきたのでしょう。
その結果、各種苗会社さんは努力を積み重ね、各季節に適した大根品種を開発してきました。
その恩恵を家庭菜園を楽しむ方々も受けることが出来るなんて、良い世の中になったものです(^^♪
ここで紹介したのは、管理人がおススメする品種ですが、他にも素晴らしい種は沢山あります。
その土地、その季節にあった大根品種がきっとあるはずです。
自分の畑に相性の良い品種を気長に探すのも楽しいですよ‼
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