【家庭菜園】肥料についての基礎知識まとめ

2022年3月16日

肥料を選んだり、野菜にあげようとするといろんな疑問が浮かんできます。

どの肥料を選んだ良いんだろう…
肥料をあげる量は?
肥料をあげる方法は?

肥料の使い方は人によって異なりますし、自然条件は畑によってバラバラですから、いつも正解はありません。

肥料だって、めちゃくちゃ種類がありますし、肥料のあげ方だって、畑全体に撒く方法とか、液肥で噴霧するとか、追肥するとか…いろいろあって迷っちゃいます。

だからこそ、自分で考えていろいろと試してみる楽しみが「肥料」にはあります。

農家のおじさん
農家のおじさん
野菜作りをするなら、肥料についての基礎知識は持っていた方が便利だよ。さわりだけでも良いからね~

そこで、肥料の成分、要素(栄養素)、肥料の種類、それぞれの効果についての記事をまとめました。

「肥料について」の参考にしてみてください(^^♪

目次

肥料の成分(要素、栄養素)について

植物が必要とするのは17種類の元素(必須要素)になります。

水素、酸素、炭素、窒素、リン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、イオウ、塩素、ホウ素、鉄、マンガン、亜鉛、銅、モリブデン、ニッケル

そのうち、水素、酸素、炭素は水や空気から吸収するのですが(人の手で野菜を育てる場合)他の必須要素は肥料として与えてあげなくてはいけません。

特に窒素、リンサン、カリウムは「肥料の三要素」と呼ばれ、とても重要な肥料成分になります。

「肥料の三要素」それぞれの働きについての詳しい説明はこちら↓

「肥料の三要素」に次いで大切なのがカルシウム、マグネシウム、イオウです。

カルシウム肥料の石灰についての詳しい説明はこちら↓

液体肥料について

肥料といえば一般的には固形肥料(粉状のものやペレット状のもの)ですが、液体の肥料もあるんです。使い方を覚えればとても便利な液肥(液肥:液体肥料)についての説明です。

追肥について

野菜を植え付ける前に畑に撒く肥料のことを元肥え(もとごえ)といいます。

生育期間が短く、肥料要求の少ない野菜の場合は元肥えだけで最後まで育てきることが出来ますが、途中で肥料が足りなくなり、追加しなくちゃいけない場合もあります。ここでは肥料を追加(追肥)する方法とコツについて説明しています。

化学肥料と有機質肥料の違い

肥料の種類は大きく化学肥料と有機質肥料に分けられます…まずはその違いを説明しておきますね。

原料の違い

化学肥料は空気や鉱石などの天然物を原料に化学的操作を加えて製造したもの。

有機質肥料は魚かす、米ぬか、油粕などの動植物由来の原料で製造したものになります。

肥料の効き方(肥効)の違い

化学肥料は畑に撒いてすぐに植物の根に吸収されます⇒肥料の効果がすぐに現れます。

有機質肥料は畑に撒いて、土の中の微生物に分解されてはじめて植物の根に吸収されます⇒肥料の効果が現れるまで時間がかかる。

有機質肥料のメリット

※このサイトはできるだけ有機農業に近い栽培方法を紹介しているので、化学肥料のメリットについては触れていません。

肥料の効き方だけを考えれば、化学肥料の方が優れた肥料なのですが、有機質肥料には肥料の効果だけではないメリットがあります。

有機質肥料のメリット

・有機質肥料を畑に撒くと…微生物が分解する過程で土の団粒化を促してくれます。
・土の中の微生物が増えて、いろいろな種類の微生物がいる(土壌微生物の多様性)豊かな土になります。
・炭素、ケイ酸、石灰、マグネシウム、マンガンなどなど、植物の成長を助ける微量な肥料成分を含んでいます。

土づくりのことを考えて、長い目で見れば有機質肥料を主に使っていくのが有利だとおもいますよ(肥料の効果が遅いので扱いにくいのはしょうがない…肥料をすぐに効かせたい場合は液肥を使うなどの工夫もありますから)。

有機肥料の選び方

肥料について(出来るだけ)化学肥料ではない、化学的な処理をしていない肥料を選んでもらいたくて、その方法について書いてみました。

ホームセンターで有機肥料(有機質肥料)を選ぶ方法についての記事はこちら↓

こちらは有機肥料を製造販売するメーカーさんを紹介した記事です。