【家庭菜園】ざっくり解説、土づくりとは?

2021年11月17日

土づくりって何ですかね、土を作るって冷静に考えればおかしいでしょ?

だって土は土だもん。作んなくったってその辺にあるじゃん…

そんな根本的な疑問をお持ちの方へ、家庭菜園でいうところの「土づくり」の意味をここでは解説したいと思います。

目次

土づくりの目的

野菜作り初心者
野菜作り初心者
お金も手間もかかりるし…何のために土づくりするんですかね?

はじめに土づくりをする目的をはっきりさせておきましょう。

土づくりの目的は「土を健全にする」「地力を高める」「土壌の生産能力を高める」ことです。

農家のおじさん
農家のおじさん
早い話が、野菜が元気に育つ土にしましょうってことだね

作物にとっての「健全な土」はこんな土になります。

・畑の野菜が根を伸ばしやすい
・野菜が欲しがる栄養分や水分を必要な時に必要なだけ与えてくれる
・病原菌の繁殖を抑えて、作物が病気になるのを防いでくれる

具体的にはどんな土なのでしょうか。

土の3つの性質、物理性、化学性、生物性の3つの側面から見ていきましょう。

土の物理性

土は個相、液相、気相の3つで構成されています。

個相:砂や粘土などの土壌粒子、動植物の遺体、腐食、微生物、小動物(ダニやミミズ)
液相:土壌中の液体
気相:土壌中の気体

小難しい言葉を使いましたが、土は固体か液体か気体かに分けることが出来ますよってことです。

作物が正常に育つためには、気相が20%以上必要とされています。

固く締まった、がちがちの土は明らかに気相が少ないので作物が正常に育つことが出来ません。

触った感じもふんわりと、程よく空気を含んだ土が「健全な土」になります。

土壌の化学性

土壌pH、塩基交換容量(CEC)、りん酸吸収性、酸化還元性、生育阻害物質etc…

どれも土壌の化学性に含まれる性質なんですけど、とりあえず「土壌pH」と「塩基交換容量(CEC)」だけ押さえておきましょう。

pH(ペーハー)はお馴染みの「酸性、中性、アルカリ性」ですね。

作物が正常に育つ土壌pHは、弱酸性から中性とされています。※作物の種類によって差はあります。

野菜作り初心者
野菜作り初心者
塩基交換容量(CEC)なんて聞いたことないです~

馴染みのない言葉ですからね…

塩基交換容量(CEC)は陽イオンを土壌粒子の表面に吸着出来る能力のことです。

肥料成分は陽イオン(プラスイオン)で土壌中にあることが多いので「CECが高い=保肥力が高い」となります。

CECが低いとせっかく畑に撒いた肥料成分が雨で流れ出てしまいますが、CECが高いと土が肥料成分を捕まえておいてくれます。

土壌pHが適正で、CECが高い土は「健全な土」です。

土壌の生物性

土の中にはミミズやダニなどの小動物、目に見えない微生物やウイルスなど、様々な種類の生物がいます。

例えば特定の病原性微生物が大量にいれば、作物に悪さをしてしまいますが、土壌にいろんな種類の微生物がいれば、そんなことは許しません。ちゃんと均衡を保ち、特定の微生物が異常発生するのを防いでくれます。

いろいろな微生物が生きている土は、病気に強い健全な土です。

それに土壌の微生物は動物や植物の遺体を分解して腐食を作ってくれます。

腐食はとても大切です、微生物や腐食はマイナスに荷電したコロイド(土の粒子が集まった状態です)を作り、土を団粒構造に作り変えてくれます。

団粒構造とは…土の粒子(ちっちゃな土の粒)が集まって大きな粒になり、大きな粒が集まった状態(構造)のことです。※反対にバラバラな状態は単粒構造といわれます。 団粒化が進んだ土は保肥力、保水力に優れています。

それに微生物は腐食だけでなく、有機物を分解してアミノ酸や植物ホルモン、無機物質(肥料成分)も作ってくれるんです。

微生物は土を団粒構造で栄養成分豊かな土に変えてくれます。微生物がちゃんと働く土は良い土です。

土づくりの方法

難しく考えることはありません。

土づくりって言っても人間がやることなんてそんなにないんです。

物理性の改善…作物を畑に植え付ける前に耕して、土に空気を含ませてあげましょう。

参考)土に空気を含ませるため、植え付け前に土の反転作業をした動画です↓※注意)ただひたすらスコップで耕すだけの動画ですが、途中でネキリムシのどアップがあるので、虫が苦手な方は視聴をご控えください。

化学性の改善…土壌のpHは石灰で調整するのが一般的ですが、堆肥や腐葉土を入れてもある程度は改善が見込めます。

生物性の改善…良質な堆肥や腐葉土は多様な微生物を含みます。基本に忠実に畑に堆肥や腐葉土を入れましょう。

上級者になると、土壌分析をして必要な肥料成分を投入したり、微生物資材を購入して畑に投入したり、自分で堆肥を作ったり、緑肥を育てて畑にすき込んだりするのですが、それほどこだわらなくても基本に忠実に作業していれば土は自然と育ちます。

土づくりの効果

土づくりをすれば、時間はかかりますが目に見えた効果が表れます。

・作物が病気になりにくくなった
・葉っぱの色つやがよくなった
・作物の成長が揃うようになった

などなど…ストレスなく作物を作れるようになりますよ。

まとめ

土づくりの目的は「土を健全にする」ことです。

畑に種や苗を植える作業とは別に考えて、土も育てるつもりでやってみましょう。

「健全な土」は財産です。

気長に育てるつもりで土づくりに挑戦してみてください(^^♪