【家庭菜園】土作りの順番は?|畑を耕して野菜を植え付けるまで

2023年3月10日

畑に堆肥を撒くところから、植え付けの準備を整えるまでの農作業を順番に説明しています。         
                                                 

目次

土づくりの順番①‐1|堆肥で有機物を補給する

野菜を植え付ける前、少なくとも2~3週間前には堆肥を土に混ぜておきます(腐葉土でも良いです)。

畑で野菜を作り収穫を続けると、土の中の有機物はどんどん枯渇してしまいます。

ですので、土の生産力を維持するために堆肥で定期的に有機物を補給してあげましょう。

野菜作り初心者
野菜作り初心者
野菜を植え付ける度に堆肥を入れなくちゃいけないの?

有機物の補給は時間にゆとりのある時期にまとめてやってもOKです。

野菜の植え付けシーズンに堆肥を入れて2~3週間も待つのは時間的にもったいないですからね…

堆肥を入れるタイミングは畑に野菜が植わっていない冬とか、春作と夏作の間の時期など時間的にゆとりがある時期がおススメです。

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土づくりの順番①‐2|土のpHを調整する

必要であれば植え付けの2~3週間前に石灰で土の土のpHを調整しておきます。

ほとんどの野菜は弱酸性(pH6.5前後)を好むので、極端に酸性に傾いた土で野菜は育ちません。

化学肥料を多用した土ならちょっと心配です。

pH計で確認して、石灰でpH調整をしておきましょう。

個人の経験ですが…堆肥を定期的に入れている畑ならそれほどpHを気にする必要はありません。

あくまでも推測ですが、堆肥はそもそもアルカリ性(一般的な堆肥のpHは8~9)なので、酸性に傾きかけている畑を中性に戻す役割も果たしてくれるのでしょう。

心配なら定期的にpHを計ってみたらいいよ

※とはいえ、石灰(カルシウム)は野菜が育つためにとても大切な肥料成分です。

カルシウムも有機物とおなじく、定期的に補給してあげましょう。

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土づくりの順番②|肥料を撒く

元肥として肥料を土全体に含ませたいのなら、このタイミングで畑に入れておきます。

全体にパラパラと、まんべんなく撒く感じでOKです。

注意)肥料を入れ過ぎると、生育障害を起こしたり、窒素肥料ならアブラムシを寄せ付ける原因になってしまいます。

肥料量の量は気持ち少な目に、心配なら肥料なしでスタートしちゃいましょう⇒肥料が足りない場合は後で追肥して補ってあげます。

土の中には前作の肥料成分が残っている可能性があります。

それに、土に入れた堆肥の肥料成分でもう十分かもしれません。※堆肥の種類によっては肥料成分を含むものがあります。

一度畑に入れた肥料は取り戻せませんから、とにかく肥料の入れ過ぎには注意しましょう。

土づくりの順番③|植え付け直前に土を反転する

畑の土は雨で自然と締まってしまいます。

野菜の根が育つには空気が必要ですから、スコップで反転して空気を含ませつちをフカフカにしてあげます。

結構これが大事でして…

触った感じフカフカだし大丈夫かな~なんて、この工程をさぼると野菜の育ちが悪くなってしまいます。

農家のおじさん
農家のおじさん
反転さぼると野菜の育ちが揃わないし、いじけた感じに育っちゃうんだよな

ちょっと重労働ですけど、頑張って反転しておきましょう。

土づくりの順番③|畝を立てる

野菜の種類にあわせて、畝の形状を決めて畝立てします。

ほとんどの野菜はマルチを使った方が育ちが良くなります⇒畝立てと一緒にマルチも張っておきましょう。

※畝立てしない(平らな地面に直接種を撒く場合など)もあります。

最後に野菜を植え付ける

あとは植えたい野菜の種や苗を植え付けるだけです。

基本的にはこの順序で土づくりをして、野菜を育て、片付けて、また土づくりを繰り返します。

文書にすると少し面倒に感じるかもしれませんが、慣れるとそうでもないですよ。