トマト苗を自宅の室内で育てる方法
<この記事の内容>
トマト苗を自宅の室内で種から育てる方法を説明しています。※裏技ですが…トマトの木からトマト苗を作る方法についても紹介しています。
栽培条件さえ整えてあげれば自宅でもトマト苗は作れますよ(^^♪
トマト苗を育てるために必要な栽培条件は?
トマト苗を育てるために必要な栽培条件「温度」と「光」を確認しておきましょう。
トマトの苗作りに必要な温度
発芽適温:種まきしてから芽が出る(発芽)まで20℃~30℃
栽培適温:発芽してから⽇中23℃〜28℃程度、夜間は10℃〜15℃程度
とにかく種まき~発芽までの20℃~30℃をキープするのが大変です。
発芽さえしてしまえば、夜温の低さはあまり気にしなくて良いのですが…
※トマトの植え付け時期(露地)は5月上旬から始まるので、この時期にトマト苗を間に合わせようとすれば2月下旬~3月上旬頃が種まき時期になります⇒まだちょっと寒いんです…
まずは部屋のエアコンをつけっぱなしにして24時間、20℃~30℃を確保できるのか確認してみてください。※24時間、20℃~30℃必要なのは、種まき~発芽するまでの1週間程度です⇒芽が出てしまえば、夜の管理温度は10℃~15℃まで下げても大丈夫。
それでも温度が保てないなら、ちょっとした保温設備が必要になるかもしれません。
※部屋の中の温度は記録機能付きの温湿度計を使うと簡単に確認できます…使用している温度湿度計を紹介します↓Bluetooth接続してスマホの画面で温度湿度の経時変化を見ることができます、価格お手頃ですしおススメです。
トマトの苗作りに必要な光(日当たり)
トマト苗に直射日光が5~6時間あたる場所が必要です⇒お家に日当たりの良い場所があればそこでOK
※時間については個人の経験に基づくおよその目安です。
なんですけどね、そんなに条件の良い窓はなかなかありません(マンションやアパートならなおさらです)…日当たり悪ければ植物育成用のLEDで環境づくりをしてあげましょう。
↓苗作りにススメなお気に入りのLEDです…広い面で強い光を当てられるので、苗の育ちにムラが少なくて、徒長もし難い‼しかもお手頃価格(^^♪
トマトの苗作り|培養土は?
ホームセンターなどで入手できる「種まき用」「育苗用」の土でOKです。
トマトの苗作り|種まきの方法は?
使用する育苗トレイ、育苗ポットの種類
使用するポットの大きさでその後の管理が変わります。
①大きめのポットに2~3粒種まきして、元気な苗だけを残して間引き
使用する育苗ポット: 9㎝の育苗ポット、若しくはコンパクトに管理したいなら、16穴のセルトレー(1穴:6㎝×6㎝)でも大丈夫です。
②小さめの育苗トレーに1粒ずつ種まきして、元気に育ったものだけを大きなポットに移植
使用する育苗トレー:200穴、128穴
移植に使用する育苗ポット:9㎝の育苗ポット、16穴のセルトレー (1穴:6㎝×6㎝)
※沢山の苗を育てる場合は、発芽までの管理がラクな育苗トレーで芽出しして、移植する方法がおススメです。
《関連記事》【お家で苗作り】苗作りを始めよう。簡単お手軽、セル苗の作り方
種まき~発芽までの管理
トマトの種子は嫌光性種子なので、暗い方が発芽は良いのですが…完全に暗い場所で管理すると、発芽してすぐに徒長してしまいます。
ですので、覆土をしっかりして、発芽直後の芽に沢山の光を当ててあげることを考えたほうが上手くいきます⇒バーミキュライトの覆土で十分です。
芽が出るまで、発芽温度と水分を保ちながら管理します。
上手くいけば5日~10日で芽が出ます。
トマト苗は室内のどこで管理する?
直射日光が5~6時間当たる場所で⽇中23℃〜28℃程度、夜間は10℃〜15℃程度の温度を確保できる場所に置いておきます。※植物育成用のLEDでトマト苗を育てる場合は12時間/日を目安に光を当てます。
大丈夫、昼間は日当たりの良い場所、夜は暖かい場所に移動してあげれば良いんです。外気温が20℃を超えるのなら、日当たりの良い時間だけベランダに出してあげるのも良いでしょう。
とにかく、お日様と暖かい場所を探してみてください。
トマト苗の水やりは?
朝あげましょうとか、夕方あげましょうとか時間の縛りは一切ありません。
びちゃびちゃの状態が続けば根腐れになってしまいますし、乾燥が続けば乾いてしまいます…理想は育苗ポットの表面が乾いているけれど、土はしっとりしている状態です。
土の状態を見ながら、水やりの頻度と水の量を調整してみてください。※管理人の経験ですが…3月~4月の室内なら2日に1回水やりすれば十分です。
トマト苗の育苗期間はどのくらい?
2か月程度が目安になります…気長に育ててあげましょう(^^♪
温度と光を確保して「水切れ」と「水のやりすぎ」に気を付けていれば、トラブルなく苗作りできます。
トマト苗の肥料は?
育苗期間が2か月程度と長いので、途中で培養土の肥料がなくなるかもしれません…葉っぱの色が薄くなってきたら、液体肥料で補ってあげましょう。
育苗ポットの底面から液体肥料をあげる方法を紹介します。
栽培中のトマトからトマト苗を作る方法
トマト苗は栽培中のトマトから作ることもできます。
注意)この方法で育てたトマトの苗はあくまでも個人で楽しむためのものです。
では順を追って説明していきます。
①栽培中のトマトから生長点、若しくは脇芽が出始めている節(一葉一節)を切り取ります。
※文章と写真だけでは分かり難いので、この作業は動画にしてみました↓
②水につけて、日当たりの良い場所に置いておきます。
水温は20℃~25℃位、寒い季節なら水温を下げないために、ヒーター(金魚用の安いやつで十分)が必要です。
③発根したら「種まき用」「育苗用」の培養土に植え替えます。
④あとは普通の苗と同じ管理です。
日当たりの良い場所に置いて、温度は⽇中23℃〜28℃、夜間は10℃〜15℃を保ちます。
おわりに
トマト苗を上手に育てるコツは「栽培環境(条件)を整えてあげること」…温度の条件と光の条件を整えてあげれば大体上手くいきます。
お家によっては保温設備が必要になったり、植物育成用LEDを購入したり、ちょっとお金がかかりますし、ハードル高めに感じるかもしれません。
それでもやっぱり、トマトの苗作りをおススメしたいです。理由は単純にも面白いから‼
一度、苗作りの環境を整えてしまえば、トマトだけじゃなくて色んな種類の野菜苗を作れるようになります。
失敗したって、いろいろ条件を変えながらまた挑戦すればOKです~是非、トマトの苗作りに挑戦してみてください(^^♪
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