小松菜の害虫対策|もう虫食い小松菜とはいわせません‼使って安心な農薬も紹介します

野菜作り初心者
野菜作り初心者
せっかく育てた小松菜なのに~気が付けば虫食いで穴だらけじゃん

こんなに切ないこともなかなかありません(*_*;

でも大丈夫、小松菜は害虫被害の多いアブラナ科の野菜ですが、対策さえしっかりしていれば虫食いのないキレイな状態で育てられるんです。

散々小松菜を育ててきた経験から、これだけ抑えれば害虫対策はバッチリの内容で解説していきます‼ ※あまり余計な伏線には触れず、危険度の高い害虫の対策に絞りました。

より詳細な説明が必要な箇所については、関連記事を貼り付けましたので参考にして頂ければと思います。

目次

危険度の高い小松菜の害虫は?

小松菜はアブラナ科の野菜です~アブラナ科の野菜はとにかく虫の被害が多いので注意しましょう。

過去の経験から、発生頻度が多く危険度が高い害虫を紹介します。

アブラムシ:アブラムシは見た目の気持ち悪さだけでなく、畑の野菜を病気にしてしまう「ウイルスの運び屋」としても知られています。何処からともなくやってくるアブラムシですが、畑の近くに卵の状態で越冬したり、成虫が飛来して卵を小松菜に植え付けて発生します。

アオムシ:モンシロチョウの幼虫です、こいつはかなりやばいです…モンシロチョウが飛来して、葉に産卵、孵化したアオムシ(青虫)が被害をもたらします。

春先になると、何処からともなくやってくる白い悪魔…モンシロチョウをみかけたら要注意です。

カブラハバチ:カブラハバチは蜂の仲間で成虫が飛来して葉に産卵、孵化した幼虫(黒いイモムシ)が葉を食べてしまいます。

小松菜や水菜などのアブラナ科野菜を育てていると、とにかくよく見かけます。色が黒いので目立つんですよね…

コナガ:体長10㎜以下の小さな蛾の幼虫です。葉っぱの裏に産卵して幼虫が被害をもたらします。

幼虫は緑色なのでアオムシと間違えるのですが、葉っぱの食べ方に特徴があり、表皮を残すのでコナガ被害の後は葉っぱが半透明のスケルトン状態になります。

ヨトウムシ類:これも蛾の幼虫です。秋の小松菜栽培で時々見かけます。成虫が飛来して卵を産み付け、葉っぱを食害してしまいます。

小松菜の害虫対策 ①害虫の少ない時期に栽培する

基本的に害虫は暖かい時期に多く、寒い時期の発生は少なくなります。

何よりも有効な小松菜の害虫対策は、そもそも害虫の少ない時期に育てることです。

⇒おススメの種まき時期は「まだ寒さの残る春先(3月中旬頃~)」と「肌寒さを感じ始める秋口(10月上旬~)」になります。

※あまりにも気温が寒いと小松菜が育たないので注意しましょう(小松菜の発芽適温は20℃~25℃、生育適温は15℃~25℃です)

反対に一番害虫の多い季節は「種まきから収穫までずっと気温の高い時期」なので夏の栽培はおススメ出来ません。

小松菜の害虫対策 ②肥料を入れ過ぎない

やっかいなアブラムシ対策には肥料を入れ過ぎないことがとても大切です。

小松菜は比較的に肥料要求量の少ない野菜なので、思い切って無肥料で栽培をスタートしてみましょう。

※家庭菜園では肥料を多めに入れる傾向があり、土に肥料成分が残存しているかもしれません。栽培してみて葉っぱの色が薄くなれば追肥で補ってあげます⇒必要最低限の肥料で栽培する作戦です。

リンク:小松菜の育て方⇒土作り、種まきはこちら

小松菜の害虫対策 ③物理的に防除する:防虫ネット、不織布べたがけ

危険度の高いアオムシ、カブラハバチ(黒いイモムシ)、コナガ、ヨトウムシ類などの害虫は成虫が飛来して葉っぱに産卵、孵化した幼虫が被害をもたらします。

つまり、飛んでくる成虫が小松菜に近づけないようにすれば害虫被害を防ぐことが出来るんです。

間違いのない対策は、防虫ネットで小松菜を守ることです⇒農薬で害虫対策するより確実な方法です。
※10月の種まきであれば、不織布のべた掛けだけでも害虫を防ぐことができます。
※防虫ネットを設置しても、隙間や穴があればそこから害虫が侵入してしまいますので注意しましょう。

防虫ネットの設置方法はコチラをどうぞ↓

小松菜の害虫対策 ④害虫を手で取る

小松菜についてしまった害虫を手作業で除去する方法です(虫が苦手な方にはおススメできませんが…)

手で取るなんて‼と馬鹿にするなかれ、どんな農薬を使うより確実で間違いのない対策なんです。

名付けてテデトール…先の細いお箸やピンセットを使うと作業し易いですよ。

ただし、害虫の数が多すぎる場合は、作業量が多すぎて気がふれてしまうので諦めましょう。

小松菜の害虫対策 ⑤安心できる農薬を使用する

最終手段ですが…農薬を使って害虫対策する方法もあります。

農薬には化学農薬と自然由来の農薬があり、家庭菜園でおススメしたいのは自然由来の農薬です。

※農薬は化学農薬であれ、自然由来の農薬であれ、使用回数と使用量が適切ならば安全なのですが、より安心なモノをおススメします。

有機農業の農家さんも使用することのある農薬(有機農産物の日本農林規格でも使用が認められる)を紹介しておきます。

上下2つの農薬(広告リンクになっています)はBT剤と呼ばれ、バチルス・チューリンゲンシス(BT)細菌が生成する殺虫性のタンパク質を利用した農薬です。BT剤は広く知られた農薬なので、アマゾンや楽天で「BT剤」検索するといろいろな商品を見つけることができます。

※農薬の使用は意外と難しく…例えば、若令幼虫(卵から孵化したばかりの幼虫)に有効な農薬は成長した幼虫には効きが弱くなります⇒タイミングを逃せば農薬の効果は見込めず、しかも次から次へと成虫が飛来して卵を生み続けるので、継続した使用が必要です。

小松菜の害虫対策まとめ

小松菜の基本的な害虫対策は…

①害虫の少ない時期に育てる
②肥料を入れ過ぎない
③防虫ネットや不織布で物理的に害虫から小松菜を守る

実際①~③だけで殆どの害虫から小松菜を守ることができるはずです。

それでも小松菜についてしまった害虫は…

④手作業で取り除く
⑤最終手段として農薬の使用を検討する

家庭菜園で農薬の使用までたどり着くことは殆どないと思いますよ(^^♪