【家庭菜園】初心者におススメの無農薬野菜12選|栽培が簡単な理由も詳しく解説

2023年10月21日

初めての家庭菜園なら、できるだけ栽培が簡単な野菜を選んだ方が良いと思います。

せっかく家庭菜園を始めたのに「野菜は上手く育たないし、収穫も出来ない」⇒これでは野菜作りが大嫌いになってしまいます(その昔、レンタル畑の管理人をしていたことがあるのですが、初めての植え付けで上手く行かず、せっかく始めた畑を止めてしまう方は沢山いました)。

栽培が簡単な野菜にはいくつかの理由があります。

なぜ、その野菜の栽培が簡単なのかを知ることはとても大切で、簡単な反面、気をつけなくてはいけない点があったり、栽培時期を間違えると「簡単な理由」が生かされないことも…

「栽培が簡単な野菜」を紹介しているサイトは多々あるのですが「栽培が簡単な理由」を整理して説明していることはなく、初心者の方にお伝えしたいと思いこのページを書きました。

初心者の方でも育てられる無農薬野菜の紹介では「おススメのポイント=栽培が簡単な理由」と栽培にあたって気を付けたいポイントも簡単に説明しています。※詳しい栽培方法の説明はリンクページを張りましたので参考にしてください‼

目次

初心者でも育てられる、栽培が簡単な野菜とは?

種まきしてから発芽(芽が出る)しやすい野菜

野菜を種から育てる場合は、発芽しやすい(芽が出やすい)野菜を選びましょう。

野菜には「種まきした後、芽が出やすい野菜」と「種まきした後、芽が出にくい野菜」があります。

例を挙げると…人参よりも大根の方が芽が出やすく、トマトやナスは畑に種まきしても殆ど発芽しません(苗を買いましょう)ざっくりとした傾向ですが、種の大きさが「大きな種は芽が出やすく」「小さな種は芽が出にくい」傾向があります。

野菜作りで初めの山場は「発芽」になります⇒種まきした後、ちゃんと芽が出るのか否か?

種まきしても芽が出なければ、その先はないですからね。

生育期間が短い野菜

種や苗を植え付けてから、収穫までの生育期間が短い野菜を選びましょう。

野菜を育てていると、途中で病害虫の被害にあったり、大雨で畑が流されたり、肥料が切れて成長が止まったり…なんやかんやと問題が発生するものです。

生育期間が短い=問題が起きる確率は低い ⇒難易度が低い野菜
生育期間が長い野菜=問題が起きる確率が高い⇒難易度が高い野菜

せっかく植え付けしても、収穫できなきゃつまらないですからね~初めは収穫までの期間が短い野菜を選ぶことをおススメします。

病害虫が少ない野菜

野菜には「害虫が付きやすい野菜」と「害虫が付きにくい野菜」、「病気になりやすい野菜」「病気になり難い野菜」があります。

農家のおじさん
農家のおじさん
アブラナ科の野菜は病害虫にやられやすいんじゃ

初めは病害虫付きにくく、トラブルの少ない野菜を選んだ方が良いでしょう。

管理作業が少なくて済む野菜

ほとんどの野菜は何かしらの「管理作業」をしてあげなくてはいけません⇒例えば、防寒資材を張ったり、誘引したり、整枝したり、摘芯したり…

さすがに、種や苗を植え付けてから「完全にほったらかし」では収穫は期待できません。

なのですが…必要な「管理作業」が少なくて済む野菜もあるんです。

初めは必要な管理作業が少ない野菜を選びましょう。

春夏野菜|家庭菜園初心者におススメの無農薬野菜

春のジャガイモ

おススメする理由

・芽が出やすい
・管理作業が少なくて済む

春のジャガイモは植え付け方法さえ押さえておけば、ちゃんと芽が出ますし、ほったらかしでも収穫までこぎつけられます。

無農薬で育てるなら、2月下旬~3月中旬の早い時期に植え付けしておきましょう⇒植え付け時期が遅れると病気が発生するかもしれません。

春の小カブ

おススメする理由

・芽が出やすい⇒種まきしてから発芽しやすいアブラナ科の野菜です
・管理作業が少なくて済む

3月中下旬に種まきする春の小カブです。

小カブはアブラナ科の野菜で害虫被害が多いのですが、この時期の栽培なら比較的に虫が少なく無農薬栽培に向いています。 ※とはいえ、防虫ネットは必要なので用意しておきましょう。

小松菜、水菜、ルッコラ、からし菜などアブラナ科の葉物野菜

おススメする理由

・芽が出やすい⇒ 種まきしてから発芽しやすいアブラナ科の野菜です
・管理作業が少なくて済む

小松菜や水菜、ルッコラ、からし菜などのアブラナ科野菜は種から育てるのが基本ですが、発芽しやすく初心者の方におススメの野菜です。

なのですが…とにかく害虫被害が多く、無農薬で育てるには防虫ネットが絶対に必要です⇒反対に防虫ネットさえ張ってしまえばほぼ放置OK

防虫ネットの使い方は覚えておきましょう⇒いろんな野菜の難易度がぐっと下がりますよ。

さつま芋

おススメする理由

・病害虫が少ない
・管理作業が少なくて済む

さつま芋栽培の難所は「植え付けから根付くまで」だけです。

さつま芋の苗が畑に根付くまでの間、土を乾かさないように注意が必要ですが、この難所を乗り越えてしまえば、ほぼ放置OK

ほったらかしが許される野菜ですが、あまりにも放置しすぎると雑草に埋もれて目も当てられない状態になってしまいます⇒ たまには畑に行って草取りをしてあげましょうね。

苗から育てる長ネギ

おススメする理由

・病害虫が少ない
・栽培管理が少なくて済む

長ネギも栽培管理が楽な野菜で、月1回程度に土寄せをするだけです。
小さな害虫のアザミウマが天敵ですが、家庭菜園ではあまり気にする必要はないでしょう。

野菜作り初心者
野菜作り初心者
ネギ坊主が出来たら、摘み取ってあげてね

つるなしインゲン

おススメする理由

・病害虫が少ない
・生育期間が短い
・管理作業が少なくて済む

インゲンには「つるあり」と「つるなし」があり、おススメするのは「つるなしインゲン」です。

基本的な管理作業は、簡単な支柱を立ててあげるだけです。
病害虫も少なく、ほぼ放置で美味しいインゲン豆を収穫することが出来ますよ。

ピーマン、シシトウ、唐辛子

おススメする理由

・病害虫が少ない
・トマト、やキュウリなど、他の夏野菜に比較して管理が楽ちん

ピーマン、シシトウ、唐辛子は病害虫が比較的に少ない夏野菜です。

管理も比較的に楽で、キュウリやゴーヤのようにネットを張る必要もなく、支柱さえたてておけば収穫まで簡単にこぎつけられます。

因みに、夏野菜の代表格トマトは病害虫が多く、初心者にはおススメしていません。

農家のおじさん
農家のおじさん
ナスはトマトに比べれば育てやすいかの~

秋冬野菜|家庭菜園初心者におススメの無農薬野菜

秋の大根

おススメする理由

・発芽しやすい
・管理作業が少なくて済む

おススメするのは8月下旬~9月上旬に種まきする秋の大根です。

この時期の大根栽培は病害虫が少なく、発芽~間引きまで順調なら、後はほぼ放置で立派な大根を収穫することが出来ます。

秋の小松菜、水菜

おススメする理由

・発芽しやすい
・病害虫が少ない

小松菜や水菜はアブラナ科の野菜でとにかく害虫被害が多いのですが、10月過ぎの種まきなら大丈夫‼

気温が下がり、寒くなると害虫の動きも鈍くなるので、害虫被害は少なくなります。
※寒さ対策も兼ねて、不織布のべた掛け栽培をおススメします。

まとめ

栽培が簡単な野菜の紹介をさせて頂きましたが…残念ながら、万能な「簡単野菜」はありません(*_*)

大切なのは「この点は簡単」で「この点は気を付ける」ポイントを知っておくことだと思います。

初心者の方が野菜作りを楽しんで頂くためには、初めて育てる野菜が上手く育つことが大切です(管理人も始めて育てた小カブの美味しさに感動してこの世界にのめり込みました)。

野菜作りを初める前はあれも作りたい、これも作りたいと夢が広がるのですが…失敗を避けるために簡単な野菜も押さえておくことをおススメします~一度しかない「初めての収穫」を楽しんじゃってください(^^♪