家庭菜園|7月の植え付けをおススメしない理由、夏野菜の追肥と雑草管理について
<この記事の内容>
・7月におススメする野菜はありません(あえておススメするなら空心菜)
※この時期が野菜の植え付けに向かない理由を説明しています。
・7月にやっておきたい管理作業…夏野菜の追肥、雑草管理について説明しています。
7月のお天気をざっくり表現すれば「上旬~中旬梅雨」「後半猛暑」になります。

なんのなんの、7月も梅雨真っ最中ってことは意外と多いんです。過去の梅雨明け時期をみてみますと、2018年6月29日頃、2019年7月24日頃、2020年8月1日頃(関東甲信越:weathernews)ですからね、2020年なんて7月全部梅雨です。
そして、梅雨が明けたあとは、真夏の猛暑がやってきます。
7月は「前半は雨が多くじめじめと」「後半はやたら暑くてからっから」なんです。
7月は野菜の植え付けに向きません

7月は夏野菜を植え付けするには遅く、秋野菜の植え付けにはまだ早い、通年栽培できる葉物野菜も神経使わなきゃ暑さでやられるし、根菜植えれば土壌病害に襲われる…(*_*)
そもそも雨が多くて畑仕事できる時間も限られてきますから、7月は「新しく植え付けしない」ことをおススメします。

敢えておススメするのは空心菜です
空心菜は暑さに強くて、水を沢山欲しがる葉物野菜です。ですので、7月の前半、畑が乾いているタイミングを見て種まきすることをおススメします。
アブラナ科の葉物野菜も「できない」とは言いません。寒冷紗を使って暑さと防虫対策をすれば成長はするでしょう。生育後半は葉っぱが生い茂り、株元の湿度で病気になる恐れがあるので、あまり大きくすることは考えず、食べられる大きさになったらさっさと収穫してしまいましょう。
因みにほうれん草は温度が高すぎて発芽に失敗するかも…
7月は夏野菜の管理を
5月~6月に夏野菜を植えているなら、追肥、誘因、剪定などの管理作業を怠らないようにしましょう。7月になるとぼちぼち実が成り始めますが、まだ木が若い状態なら「成り疲れ」になってしまいます。
トマト、ナス、ピーマンなど、上手に大事に育てれば9月まで収穫できますから、7月は早め早めの追肥で大きく丈夫に育ててあげてください。
※窒素が多すぎると栄養成長が強すぎて「木ぼけ、ツルぼけ」になって「実が成らない」状態になってしまいます…なんですけどね、木も実も同時に大きく育てるって、ほんとに難しいんですよ。だったら、収穫はある程度諦めて木を先に大きく育ててもいいんじゃないのかなって個人的に考えてます。
《関連記事》【家庭菜園】基本的な追肥のやり方、追肥する肥料量についての注意点
早め早めの雑草管理を
高温で多湿、雑草が繁茂するのにこれほど適した季節はありません。
ちょっと畑から目を離せば、雑草だらけで草ぼーぼー
力強く根付いてしまった雑草は引っこ抜くにもひと苦労です。
雑草だらけの畑は見た目も悪いですからね、早め早めに草取りはしておきましょう。
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秋冬野菜の準備を始めましょう
夏本番の7月ですから、秋冬のことを考える気分にすらならないのですが、油断は禁物です。
8月に入ればすぐに秋冬人参の種まきが始まり、中下旬にはキャベツ、ブロッコリーの作付け期限が迫っています。
計画的にどの野菜を畑のどの場所に植えるのかを決めて、雑草取って、肥料や堆肥は早めに入れておきましょう。
キャベツやブロッコリーなど秋野菜の苗を自作するのなら、7月から種まきが始まります。種まき適期を逃さないように種の袋を見て確認しておきましょう。
注意‼ 7月はとにかく畑が荒れます
特に前半、雨が多くて畑に行く機会が減ると、雑草が生い茂ったり、夏野菜の誘因が遅れて倒れたり、春からせっせと作ってきた畑が荒れ始めます。
曇天が続くと畑作業する気分にならないんですよね…
気持ちは分かります、なんですけどちょっと頑張ってください。
7月の作業ひとつで夏野菜を長く楽しめるようになりますし、畑をキレイに保てれば8月から秋野菜を状態よく植え付けできるようになりますから。
