家庭菜園|3月に植えたいおススメ野菜5選
<この記事の内容>
・無農薬で野菜を育てるなら…ジャガイモ、春大根、かぶ、枝豆、キャベツなどなど、3月に植え付けを始めるメリットについて説明しています。
・3月に植え付けできるおススメ野菜を紹介しています。
※各野菜の詳細な作り方について《参考記事》のリンクをのせてあります。
3月に植え付けを始めるメリット
ジャガイモ、春大根、カブ、枝豆、レタス、キャベツetc…これ全部、3月から4月に作付け(種まきや苗植え)できる野菜です。
はい、どっちでも構いません。気温の条件だけ考えれば、3月はまだ寒さの心配しなくちゃいけないですから、もっと温かくなるまで待って作付けしたほうが気が楽です。
それでも早めの3月に作付(種まき、苗植え)したい理由があります。
ひとつは野菜が害虫被害にあったり、病気にかかる確率が減ることです。
畑の野菜を狙う害虫も病原菌も気温が高くなれば活発になってくるので、まだ気温が低い時期に作付けすれば(特に生育の初め頃で)ある程度は病害虫の被害を避けられます。
もうひとつは、基本的なことですが「早く種まき苗植えすれば、早く収穫できること」
早く収穫すれば、さっさと畑を片付けて次の野菜作りができますから、畑を有効に使うことができます。
それだけじゃなくて、野菜の種類によっては、のんびり作付けすると後で痛い目にあうものもあります。
ちょっと先のお話ですが、日本の四季には梅雨がありまして、6月上旬頃から雨でじとじと、湿度の高い日が続くのは毎年のことです。
野菜に被害をもたらす病原性の微生物の中には、湿度の高い環境で悪さをする奴らがいて、収穫間近の野菜をあっさりとダメにしてしまいます。
レタス、キャベツ、じゃがいもの軟腐病(黒くなりドロドロに…)
これを回避する方法のひとつは、シンプルに考えて「梅雨が来る前に収穫しちゃいましょっ」てことです。
野菜の種類によっては早めに作付け(種まき苗植え)すれば梅雨入り前に収穫できますから、野菜の病気を避けるためにも3月の作付けはおススメです。
3月に種まき苗植えしたい野菜
ジャガイモ
2月の後半から4月の上旬までが種まき時期になりますが、できれば3月の上旬には種まきを終わらせたいです。
理由は「収穫期の病気を回避するため」です。
この野菜、種まきから育てるまで、適当にやっても比較的にうまくいくのですが、収穫が近くなると(なんの病気か知らんけど)葉っぱに黒い斑点が出たり、葉っぱが茶色くなったり…とにかく作り手を不安にさせてくれます。
原因は多々あるのでしょうが、ほとんどは病原性の微生物が悪さをすると考えていいでしょう。
ジャガイモを病気にする微生物は湿気が大好きなので、さっさと種まき終わらせて、梅雨入り前には収穫を終わらせてしまいたいです。
それに、収穫期に畑が雨でぐちょぐちょだと芋ほりできないですからね~「雨が続いて芋ほりできないまま放置したら全部腐っちゃった」なんて悲劇を避けるためにも、種まきは3月上旬までがおススメですよ。
春の大根とカブ
大根もカブもアブラナ科の根菜です。どちらも種まきして初めに地上に出る子葉(ハート形の葉っぱ)がとにかく虫にやられやすい…(子葉が散弾銃で撃たれたみたいに虫に食われていたら、犯人はキスジノミハムシってやつです、ちっちゃくてぴょんぴょん跳ねやがる)
さらに、厄介な虫は土の中にもいまして、線虫類は大根やカブの肌を食い荒らしてしまいます。
キスジノミハムシも線虫類もやっぱり気温の上昇と共に動きが活発になってきます。
大根もカブも4月以降に種まき出来ますけど、害虫被害を出来るだけ避けるなら、2月中旬から3月中に種まきしておきたいです。※防寒対策は必要ですよ。
枝豆
暑さ寒さも彼岸まで…枝豆の種まき適期は3月後半~5月と紹介されることが多いのですが、3月のお彼岸を過ぎたら種まきしてしまいましょう。
種まき時期が遅れると、害虫被害が多くなる理屈は大根やカブとおんなじです。
ところがですね、そんな収穫の喜びをあっさりと横取りするとても悪い虫がいるんです…枝豆の中に侵入してくる白い芋虫(メイガ)とか。
どちらかといえば発芽~生育初期の害虫被害より、収穫間近の被害が多いので、早く種まきして虫にやられる前に収穫して美味しく食べちゃいましょう。
春のレタス、キャベツ
3月中にホームセンターでレタスやキャベツの苗を見つけたら、早めに苗植えすることをおススメします。※できれば寒冷紗で防寒対策しておきましょう。害虫対策にもなりますよ
レタスやキャベツなどの大きさのある葉物野菜は葉っぱが大きく展開すると、地面と葉っぱの隙間に湿気が溜まって、そこから病気(大体軟腐病)になり易くなります。
ですので、梅雨に入る前に収穫することを考えて、早めに苗植えしてしまいましょう。
長ネギ
長ネギは栽培管理が楽で、収穫期間も長く、いろんな料理に使えるので畑にあるととても重宝する野菜です。
この時期にホームセンターなどで長ネギの苗が売られていたら、畑の隅っこで構わないので植えておきましょう。
夏野菜の苗作り|ナス、トマト
3月(2月下旬~)は夏野菜の苗作りが始まる季節です。
夏野菜の苗を自分で育てるなら、時期を逃さないように注意しましょう。
ナス:育苗期間70日前後と苗作りにとても時間がかかります。植え付けシーズンは5月上旬なので、2月中旬~3月上旬が種まき時期です。
トマト:育苗期間は30日~70日、トマトも苗作りに時間がかかります。植え付けシーズン(露地)は5月上旬なので、余裕を持って早めに種まきしておきましょう。
※夏野菜でも、ウリ科のキュウリやゴーヤは比較的に育苗期間が短く30日程で苗作りできます⇒ウリ科の苗作りは4月まで待ちましょ。
【お家で苗作り】野菜の苗を自分で作るメリット、苗は買わずにお家で作るのが絶対おススメです
【お家で苗作り】苗作りを始めよう。簡単お手軽、セル苗の作り方
トマト苗を自宅の室内で育てる方法
自宅で苗作りするメリット、自宅の室内で苗作りする方法についての記事です。
おわりに
できるだけ農薬を使わずに野菜作りをするならば「種まきや苗植えの時期選び」がとっても大切です。
野菜も植物ですから、種から芽が出て育つのに適した時期があって(旬ってやつですね)、反対に季節外れの野菜があると、自然(虫や病気)は狙いを定めて攻撃してきます。
虫や病気の気持ちになれば「季節外れに美味しい獲物があるぞと」
ところが人はいつでも野菜が食べたくて、時期を選ばずに野菜を作っちゃうんですね~それで考えたのが農薬、つまり発生する虫や病気は殺してコントロールしてしまえの発想です。
商売なら仕方がないんでしょうけど、自分で食べるための家庭菜園なら、農薬はなるべく使いたくないものです。
防寒対策したり、ちょっと面倒くさい3月の作付け(種まき、苗植え)ですけどね…オススメしますよ(^^)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません